宙吊りにわが手袋と鵠と 宇多喜代子
鵠は白鳥ともコウノトリとも
それと作者の手袋が宙吊になっているらしい
手袋が鳥に咥えられているぼだろうか
ちょっと難解
(小林たけし)
【手袋】 てぶくろ
◇「手套」(しゅとう) ◇「マッフ」 ◇「マフ」
手や指を寒さから守るもの。毛糸で編んだものが主流だが、皮革も好まれる。「マッフ」は両側から手を入れて暖める円筒形のもので、小物入れを兼ねたものもあるが、現在ではほとんど使用されない。
例句 作者
左右なき手袋こそは哀しかり 山﨑十生
左手の手袋がまた汚れている 近恵
手袋が立っているなり犬死あり 谷山花猿
手袋とるや指輪の玉のうすぐもり 竹下しづの女
手袋にかくれて数えきれぬ指 渋川京子
手袋に五指を分かちて意を決す 桂信子
手袋に故郷の山河嵌めて恋 鈴木竜骨
手袋に閉じ込めている感情線 中里良
手袋の五指恍惚と広げおく 対馬康子
手袋の片一方に難がある 田中朋子
手袋の過去を電車に忘れけり 村山久子
手袋や東京駅に棲むこだま 市川葉
左右なき手袋こそは哀しかり 山﨑十生
左手の手袋がまた汚れている 近恵
手袋が立っているなり犬死あり 谷山花猿
手袋とるや指輪の玉のうすぐもり 竹下しづの女
手袋にかくれて数えきれぬ指 渋川京子
手袋に五指を分かちて意を決す 桂信子
手袋に故郷の山河嵌めて恋 鈴木竜骨
手袋に閉じ込めている感情線 中里良
手袋の五指恍惚と広げおく 対馬康子
手袋の片一方に難がある 田中朋子
手袋の過去を電車に忘れけり 村山久子
手袋や東京駅に棲むこだま 市川葉