竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

宙吊りにわが手袋と鵠と 宇多喜代子

2021-01-13 | 今日の季語


宙吊りにわが手袋と鵠と 宇多喜代子


鵠は白鳥ともコウノトリとも
それと作者の手袋が宙吊になっているらしい
手袋が鳥に咥えられているぼだろうか
ちょっと難解
(小林たけし)


【手袋】 てぶくろ
◇「手套」(しゅとう) ◇「マッフ」 ◇「マフ」
手や指を寒さから守るもの。毛糸で編んだものが主流だが、皮革も好まれる。「マッフ」は両側から手を入れて暖める円筒形のもので、小物入れを兼ねたものもあるが、現在ではほとんど使用されない。

例句 作者

左右なき手袋こそは哀しかり 山﨑十生
左手の手袋がまた汚れている 近恵
手袋が立っているなり犬死あり 谷山花猿
手袋とるや指輪の玉のうすぐもり 竹下しづの女
手袋にかくれて数えきれぬ指 渋川京子
手袋に五指を分かちて意を決す 桂信子
手袋に故郷の山河嵌めて恋 鈴木竜骨
手袋に閉じ込めている感情線 中里良
手袋の五指恍惚と広げおく 対馬康子
手袋の片一方に難がある 田中朋子
手袋の過去を電車に忘れけり 村山久子
手袋や東京駅に棲むこだま 市川葉