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火が痩せて痩せて修二会の駆け廻る 山口誓子
誓子が修二会へ臨んでの句と分かる
痩せて痩せてのリフレインに臨場感が迫りくる
(小林たけし)
【修二会】 しゅにえ(・・ヱ)
◇「御松明」(おたいまつ)
3月1日から14日間(もと陰暦2月1日より)、奈良東大寺で行う国家鎮護の法会。二月堂の法会はお水取りの行事として有名。修二会は修二月会の略で2月に修する意。
例句 作者
修二会僧の佳き顔見ゆる又も見ゆ 山田みづえ
修二会の奈良に夜来る水のごと 角川源義
女身われ修二会の火の粉いただくや 斎藤芳枝
つまづきて修二会の闇を手につかむ 橋本多佳子
修二会いま走りの行や床鳴らし 村沢夏風
修二会僧の佳き顔見ゆる又も見ゆ 山田みづえ
修二会の奈良に夜来る水のごと 角川源義
女身われ修二会の火の粉いただくや 斎藤芳枝
つまづきて修二会の闇を手につかむ 橋本多佳子
修二会いま走りの行や床鳴らし 村沢夏風