喪の家の焼いて縮める桜鯛 大木あまり
喪明けは両親・夫は13ヶ月といわれ
他の人とは別格のようだ
ちなみに子供は90日
また忌明けとは区別される
こちらは凡そが49日を忌明けとされる
掲句は喪中に桜鯛を焼いている景である
亡き人は鯛の塩焼きが好物だったのであろうか
その身が縮む様子がまた悲しい
(小林たけし)
【桜鯛】 さくらだい(・・ダヒ)
◇「花見鯛」 ◇「乗込鯛」(のっこみだい)
春、産卵のため内海の浅場へ群れてくる鯛。ちょうど花時に当たり、その色を賞味して、俗に桜鯛とか花見鯛とかいう。
例句 作者
天に浮くひとりのときの桜鯛 高橋修宏
安宿とあなどるなかれ桜鯛 森田峠
桜鯛かなしき目玉くはれけり 川端茅舎
桜鯛さて音階はなぽれおん 山本敏倖
桜鯛われは鉛筆書きである 山本敏倖
桜鯛フォッサマグナの北の岬 齊藤美規
天に浮くひとりのときの桜鯛 高橋修宏
安宿とあなどるなかれ桜鯛 森田峠
桜鯛かなしき目玉くはれけり 川端茅舎
桜鯛さて音階はなぽれおん 山本敏倖
桜鯛われは鉛筆書きである 山本敏倖
桜鯛フォッサマグナの北の岬 齊藤美規