
老鶯や樹海のなかの普賢徑 池田良水
棟方志功の普賢徑はあまりのも有名だが
老鶯に美術館の森閑さを配合した見事な作品
品位も高くこうした句が読めたら
当分は新しい作品を求めないでいられそうだ
(小林たけし)
【老鶯】 ろうおう(ラウアウ)
◇「老鶯」(おいうぐいす) ◇「鶯老ゆ」 ◇「夏鶯」 ◇「乱鶯」(らんおう) ◇「残鶯」(ざんおう) ◇「狂鶯」(きょうおう) ◇「鶯音を入る」 ◇「鶯老いを鳴く」
春が過ぎてから繁殖のために山地に上がり、鳴く鶯を老鶯と呼ぶ。山地や高原に行くと夏でも鶯が鳴いているのを聞くことがある。老鶯といっても必ずしも老いた鶯をさすわけではない。
例句 作者
老鶯の山湖に余韻残しけり 武藤瑩
老鶯の森へ扉を開きけり 重枝不二子
老鶯や溶岩(ラバ)に松ある散歩道 坂東みの介
老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも 金子兜太
言の葉はひとりの砦夏うぐいす 小宅容義
風まかせの今日の運勢 夏鶯 薄田久依
黙*祷や夏鶯と谷の音 星川木*葛子
老鶯の山湖に余韻残しけり 武藤瑩
老鶯の森へ扉を開きけり 重枝不二子
老鶯や溶岩(ラバ)に松ある散歩道 坂東みの介
老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも 金子兜太
言の葉はひとりの砦夏うぐいす 小宅容義
風まかせの今日の運勢 夏鶯 薄田久依
黙*祷や夏鶯と谷の音 星川木*葛子