竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

三線を蛇の抜け出す 午前二時 大竹照子

2021-05-27 | 今日の季語


三線を蛇の抜け出す 午前二時 大竹照子

三線(さんしん)は、弦楽器の一種。日本の沖縄県と鹿児島県の奄美群島で主に用いられる。
三線に姿を変じた蛇が
午前3時にはそこから離れるよいう
作者の類まれなる完成からの発想だと伺える
三線 三時の韻律も効いている
(小林たけし)


【蛇】 へび
◇「くちなわ」 ◇「ながむし」 ◇「青大将」 ◇「縞蛇」 ◇「山楝蛇」(やまかがし)
アオダイショウ、マムシなど色々いるが、トカゲ目ヘビ亜目の爬虫類の総称。ヘビは冬眠するが、啓蟄のころ冬眠から覚め穴から出て夏場、辺りを徘徊し、蛙などの小動物や鳥の卵を食べる。水面を上手に走ることもできる。蝮やハブの類は有毒だが、その他は無害。

例句 作者

余命とは未だ逢わざる槌の子ぞ 高橋修宏
全身で蛇死にゆくや尼寺冷え 和田悟朗
全長のさだまりて蛇すすむなり 山口誓子
冷遇ガール多彩な蛇に名前あり 田島健一
出合いたる蛇の性別不明なり 小川紫翠
利根ぶりの赤き蹴出しや蛇御輿 今井妙
原子ノ火 盗ンデキテアヤツル蛇使イ ますだよりこ
双頭の蛇の如くに生き悩み 野見山朱鳥