白地着て行きどころなしある如し 藤田湘子
湘子にもこのような句があるとは
ちょっと胸をなでおろす気分だ
ここらへんなら近づけそうだよ思うがさてさて
白地着てしゃれてはみたものの所在ないのは・・・・
(小林たけし)
【白絣】 しろがすり
◇「白地」
白地に絣模様を織り出した夏の単衣もの。木綿や麻で作る。男性用が主体で、戦前は学生達の普段の着物であった。見た目も着ても涼しげな白絣だが、一般的には廃れてあまり見かけなくなった。
例句 作者
白地着てこの先針葉樹林あり 西野理郎
白地着てこの郷愁の何処よりぞ 加藤楸邨
白地着てダミアの暗き声を聴く 佐怒賀正美
白地着て血のみを潔く子に遺す 能村登四郎
白地着む頭上げし蛇身ひかりたる 野澤節子
竹の幹白服の人通しけり 桂信子
白地着てこの先針葉樹林あり 西野理郎
白地着てこの郷愁の何処よりぞ 加藤楸邨
白地着てダミアの暗き声を聴く 佐怒賀正美
白地着て血のみを潔く子に遺す 能村登四郎
白地着む頭上げし蛇身ひかりたる 野澤節子
竹の幹白服の人通しけり 桂信子