竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

これからのわが十年や更衣 長峰竹芳

2021-05-19 | 今日の季語


これからのわが十年や更衣 長峰竹芳

毎年の更衣
なつかしい衣服
なじみの衣服をとりそろえる
また仕舞う冬服にも感慨はひとしおになってくるのは
老境に入って久しい故か
是かtら先の10年をふと考えてしまった
(小林たけし)


【更衣】 ころもがえ(・・ガヘ)
◇「衣更う」(ころもかう)
季節の変化に対応して衣服を着替えること。平安時代の宮中から伝わる儀式。江戸時代では4月1日、10月1日をもって春夏の衣を変える日とした。現在では、学生の制服とサービス業関係の職場を中心に、6月1日と10月1日の衣更が残る。一方で和服には、今も歴然とした区別がある。爽やかな季節の推移を感じる風習の1つである。

例句 作者

かたくなな殻も 脱ぎたい更衣 鷲山千晴
くわんおんのそびらもあおきころもがへ 角川春樹
しがらみも共に脱ぎたし衣更 根岸敏三
ちぐはぐなものを増やして更衣 小林緑
ともしびの明石の宿で更衣 川崎展宏
とりあえず塩と答えて更衣 森田緑郎