蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

「いつも2人で」

2007年11月17日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 「ローマの休日」の14年後の1967年、オードリー・ヘプバーンが37歳頃の作品。公開は「暗くなるまで待って」と同じ年。原題は「Two for the Road」。車で「道」を走っているのを「人生」とダブらせているのが面白い。この年代以降の方には泣けてくる映画だと思う。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:スタンリー・ドーネン
出演者:オードリー・ヘプバーン、アルバート・フィニー、エレノア・ブロン、ウィリアム・ダニエルス
Story:
『シャレード』のスタンリー・ドーネン監督が、オードリー・ヘプバーンを主演に迎え、揺れ動く夫婦の軌跡を描いたロードムービー。結婚20年で倦怠期となった夫婦・マークとジョアンナが再び愛を取り戻すためにフランスへ旅行に出かけるが…。(いつも2人で)

「ピアノ・ブレイカー スペシャル・エディション」

2007年11月17日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
「ピアノ・ブレイカー スペシャル・エディション」(Les Freres)

 最近、テレビでよく見かける兄弟(レ・フレール)によるピアノ連弾。 ピアノを4本の手で弾く訳だから厚くて迫力があって、すばらしい。「ピアノ・ブレイカー」のスペシャル・エディション版は、CD2枚組で、CD2には CD1に収録されている6曲の別バージョンが収録されている(要するに曲目的には、CD1はCD2全部を含んでいる)。CD2に集められた曲はいずれも良 くて自然と体が動く。特に「Eagle」が気に入っている。ただ、兄弟の個性も違い、全体的に玉石混淆といった感じもややする。2枚組にするのであればもっとレパートリー が増えた時点で、イメージが異なる曲を2つに分けて収録するというのが理想かもしれない。

メガネをずらしてかけるおじいちゃん

2007年11月17日 | 独り言
 映画などで、老人がメガネを鼻の方にずらしてかけているのを時々見かける。

 例えば、メガネで本を読みながら店番をしているおじいちゃんが、入ってきたお客さんとずらしたメガネの上から見て話をする・・・暖炉の側でおばあちゃ んがずらしたメガネで編み物をしていて、振り向いて、孫とはメガネを通してではなく、ずらしたメガネの上のスペースから覗く・・・などだ。

 ちゃんとメガネをかければいいのにと思っていたが、メガネをずらしてかける理由が分かった・・・分かってしまった。

 歳をとると、近い物が見にくくなるのだが、今までの近視のメガネをちょっと浮かしてかけると(鼻の方にずらしてかけると)手元がものすごくよく見えるようになる。
 で、こういうことが分かる歳になってしまったんだなと・・・(^^;

オリオン座2

2007年11月15日 | 星・星座
 オリオンは、海の神ポセイドンと女人国アマゾンの女王エウリアレーの間に産まれた巨人です。このため海の上も歩けたそうです。また類いまれなる美男だったそうです。

 ある日キオス島の王オイノピオンの娘メローペを一目見て好きになり結婚を申し込みました。しかしキオス王は承知をしぶり(どこの馬の骨かわからんやつに はかわいい娘はやれん・・しかし断って下手に暴れられても・・という訳でしょうか)「キオス島を荒らしている野獣を退治すれば・・・」と言いました。とて も不可能なことと考えてのことでしょう。ところがオリオンは狩人ですからあっさり野獣を退治してライオンの毛皮を王に献上してしまったのです(これが左手 に持っているものです)。

 しかし、もともと王は娘をやる気持ちはないので、相変わらずのらりくらりとはっきりしません。とうとうオリオンは怒り、酒の勢いでメローペを我が物にし ようとしました。これには王も激怒しました。承知したふりをして強い酒を飲ませて眠らせた後、両目を潰し海岸に放り出してしまったのです(まともに喧嘩し たのではかなわないので仕方ありませんね)。

 苦難の後、オリオンは、神のおつげを受け太陽の神ヘリオスに目を直してもらいました。乱暴物のオリオンはまっさきに王への復讐を考えましたが、既に王は地下の隠れ家に逃れた後で果たせなかったのだそうです。

 その後、オリオンはクレタ島に渡り、月と狩の女神アルテミスに愛されるようになりました。しかし、それを疎んだ女神の兄アポロンの陰謀により、女神はそ れとは知らずオリオンを弓で射殺してしまったのです。自分が愛するオリオンを殺してしまったと知って深く悲しんだ女神は、大神ゼウスにオリオンを星空にお いてもらい、自分が空を渡る時会えるようにしてもらったのだそうです。オリオン座に月がかかっている時が2人がデートしている時なのです。

 また、オリオンは、アポロンが大地の女神ガイアを欺き、放たれたさそりに刺されて死んだという話もあります。さそり座とオリオン座はちょうど180度離れた位置にあり、片方が沈むと片方が上がってくるという、嫌って逃げているような関係にあることからきているようです。

 オリオンについては、その他の話しもありますが、それはまたの機会・・。

オリオン座

2007年11月14日 | 星・星座

 夜、自宅への帰り道、空を見上げて、今日は星が綺麗だなと思った。
 この時期、けっこう明るい星が多く、これは何座の星だということが分かればきっと面白いはずだ。

 で、最初に目に付くのは、鼓の形をしたオリオン座だろう。実に壮大で、美しい星座だ。真ん中の三つ星がオリオンの帯で、上の二つが肩、下の二つが足になる。右手で(向かって左上)棍棒を振り上げ、突き上げられた左手(向かって右上)にはライオンの毛皮がかけられている。

 さて、オリオン座の左上の星(ベテルギウス)から、さらに少し左上に目を移すと、今は赤っぽい明るい星が輝いている。これは惑星の「火星」だ。そして、火星のさらに左上に、行儀良く2つの明るい星が並び、火星と長めの三角形をなしているのが容易に見つかるだろう。これが、「ふたご座」の上から「カストル」と「ボルックス」だ。

 あと、もう一つ、オリオン座の左下の星から、左下少し離れたところに、とても明るく輝く白い星に気が付くはずだ。とにかく、見上げて一番明るい星がそうだ。これが、「おおいぬ座」の「シリウス」だ。シリウスは、犬の口にあたる。そう言えば、ハリーポッターにでてくる、おじさんのシリウス・ブラックは、大きな犬に変身するのでしたね!よく出来てる小説だ(^^)。

 次は少々難しいが、ふたご座のボルックスと、おおいぬ座の中間辺り、オリオン座の左上の星(ベテルギウス)から左に目を移した辺りにも明るい星があるはずだ。これが「こいぬ座」の「プロキオン」である。

 そして、シリウス、プロキオン、ベテルギウスを結んだのが「冬の大三角形」という。
 これで、あっという間に、オリオン座、ふたご座、おおいぬ座、こいぬ座、冬の大三角形の位置を覚えてしまった。


「ブラッド・ダイヤモンド」

2007年11月13日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 シエラレオネダイヤの密輸だテーマだ。この国の情勢を背景に、娯楽映画として見事にまとめ、最初から最後までハラハラの連続で飽きさせない。

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監督:エドワード・ズウィック
出演者:レオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー、カギソ・クイパーズ
Story:
『ディパーテッド』のレオナルド・ディカプリオ主演によるスリリングなサスペンスアクション。アフリカで武器調達の資金源として不法取引される“ブラッドダイヤモンド”を巡り、全く素性の異なる3人の男女の思惑が交錯する。(ブラッド・ダイヤモンド)

「ゾディアック」

2007年11月13日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 米国で1968~1974年におきた未解決の連続殺害事件がテーマ。事件を解き明かそうとする男達の姿を描いている。好みに合わず、途中で眠くなった。しかし漫画家のグレイスミスが調べ始め俄然緊迫感が増す。どこまで犯人に迫るかが見所。

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監督:デビッド・フィンチャー
出演者:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニーJr.、アンソニー・エドワーズ
Story:
『ファイト・クラブ』のデビッド・フィンチャー監督による、全米を震撼させた未解決事件の謎に迫るクライムサスペンス。顔の見えない殺人鬼“ゾディアック”の残した謎に魅せられ、次第に人生を狂わせていった4人の男たちの姿を描く。(ゾディアック)

洗濯糸くず取り

2007年11月11日 | Weblog

 今までず~と吸盤式の糸くず取りを使っていたが、吸盤が弱くなってきたので、浮きで浮かべるタイプに変えてみた。
 吸盤式との性能の違いはよく分からないが、この「浮かべる」というアイディアが凄い。発明者は主婦だという。洗濯機の水の流れがどうなっているか洗濯物をじっと観察していなければ思いつかない発想だろう。洗濯物が多くても、タオルケット等の大型のものでも、巻き込まれずにちゃんと浮いている。
 このアイディア、当初、数十社に商品化の売り込みをしたが、いずれも不採用だったという。

「噂の二人」

2007年11月10日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 「ローマの休日」の8年後の1961年、オードリー・ヘプバーンが31歳頃の作品。共演は、「アパートの鍵貸します」(1960年)のシャーリー・マクレーン。監督は「ローマの休日」「おしゃれ泥棒」「ベン・ハー」のウィリアム・ワイラー。子供の嘘が原因で、噂が広まり、生活・人間関係が崩壊していく・・・。テーマは、暗く怖い。最後、脇目を振らず真っ直ぐその場から立ち去るオードリーの姿が・・・

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監督:ウィリアム・ワイラー
出演者:オードリー・ヘプバーン、シャーリー・マクレーン、ジェームズ・ガーナー
Story:
リリアン・ヘルマンの原作「子供の時間」を映画化した『この三人』を、『ベン・ハー』のW・ワイラー監督がリメイク。仲の良いふたりの女子大生・カレンとマーサはレズとの噂を立てられる。その後マーサは自殺し、カレンは婚約者と別れることになる。(噂の二人)

「ボーン・スプレマシー」

2007年11月10日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 「ボーン・アイデンティティ」の続編だが、背景が分かりにくくなっているかもしれない。「狙撃者/ボーン・アイデンティティ」でも書いたように、ロバート・ラドラムの小説「暗殺者」が原作というが、ストーリーもイメージも原作とは全く異なってしまっている。なんかドタバタが続くなぁという感じ。主演のマット・デイモンもジェイソン・ボーンのクールなイメージに合わない。

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監督:ポール・グリーングラス
出演者:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、ジョアン・アレン、ブライアン・コックス
Story:
記憶を失った元CIA諜報員が自らの真実を追い求める大ヒットサスペンスアクションを、再びマット・デイモン主演で贈る続編。過去を捨てたボーンは恋人とインドでひっそりと暮らしていた。しかし、突然現われた殺し屋にふたりは襲われてしまい…。(ボーン・スプレマシー)

「ボーン・アイデンティティ」

2007年11月10日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 「狙撃者/ボーン・アイデンティティ」でも書いたように、ロバート・ラドラムの小説「暗殺者」が原作というが、ストーリーもイメージも原作とは異なってしまっている、謎解きもない単なるアクション映画。主演のマット・デイモンもジェイソン・ボーンのクールなイメージに合わない。

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監督:ダグ・リーマン
出演者:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、クライヴ・オーウェン
Story:
『オーシャンズ11』のマット・デイモンが初の本格的アクションに挑んだ、同名ベストセラー小説の映画化。イタリアの漁船が洋上に浮かぶ意識不明の男を発見。記憶を失っていた彼は、過去の自分を探ろうとするが、刺客に命を狙われる…。(ボーン・アイデンティティ)

「狙撃者/ボーン・アイデンティティ」

2007年11月10日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 原作は、ロバート・ラドラムの小説「暗殺者」。小説は、この後も「殺戮のオデッセイ」「最後の暗殺者」 と続編があり、主人公ジェイソン・ボーンの闘いが続く。実はラドラムはとても好きな作家で、最初に読んだのが「暗殺者」だった。記憶を失った主人公が自分 の過去を探るがその過程で命を狙われる。少しずつ明らかになっていく事実に、ひょっとして自分は殺人者なのではないかという疑問、恐れが浮かび上がってく る・・・自分は一体何者なのか真実を知りたい気持ちと、忌まわしい真実が現れるのではないかという葛藤、スリル・謎解きが実に見事だ。

 この映画は、原作に忠実に作成されており好感がもてる。3時間の大作だ。リチャード・チェンバレンもワイルドな主人公役にあっている。
 なお、ラドラムの「暗殺者」を映画化した作品には、他にマット・デイモン主演の「ボーン・アイデンティティー」「ボーン・スプレマシー」があるが、そちらは原作の雰囲気が全く残されていない別の映画になってしまっている。

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監督:ロジャー・ヤング
出演者:リチャード・チェンバレン、ジャクリン・スミス、ダンホーム・エリオット
Story:
全 米でベストセラーのサスペンス小説「暗殺者」を原作にドラマ化された作品。2003年にマット・デイモン主演で贈る『ボーン・アイデンティティ』の原点と も言えるサスペンスアクション。クルーザーで航海中の男が突如狙撃され事件が始まる。(狙撃者/ボーン・アイデンティティ)