蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

「潜水服は蝶の夢を見る」

2009年02月08日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 原題は「潜水鐘と蝶」。冒頭から、どうしたのだろうと思わせるつくりが面白い。全身が麻痺してしまった苦悩があまり見えておらず、外向きにお化粧した感じがややいやらしい。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演者:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ
Story:
42歳で倒れ、左目以外の身体的自由を失ったフランス「ELLE」誌の元編集長、ジャン=ドミニク・ボビー原作の感動実話を、J・シュナーベル監督が映画化。絶望に打ちひしがれるジャン=ドミニクは、やがて瞬きでコミュニケーションを取る方法を会得する。(潜水服は蝶の夢を見る)

無線LAN

2009年02月07日 | 独り言
 今のノートバソコンにはワイヤレス機能がついており、これを利用すれば、喫茶店などに設置されているアクセスポイントから無線でインターネットに接続できる。しかも通信速度が、これまでよく使われていたPHSモデムカードの128~408kbpsに対し、ワイヤレスは最大54Mbps(実効は少し低い)とかなり速い。

 ただ、携帯のように道を歩きながら使うという思想ではなくて、喫茶店・ファストフード店・駅などの主要なポイントで使うというスタイルになる。また、それがアクセスポイントを設置するお店の狙いでもある。アクセスポイントはそれほと多くはなく、今後も極端に増えるとは考えにくいが、都心の喫茶店やハンバーガーショップがあるような通りでは困ることは少ない。

 使用される規格は「Wi-Fi(ワイファイ)」で、このような公衆無線LANのアクセスポイントを提供しているのは、Mzone(NTTドコモ)ホットスポット(NTTコミュニケーションズ)livedoor Wireless(ライブドア)などがある。NTTドコモのポイントが一番多く定額月1500円、ライブドアは山手線圏内に偏っているが定額月500円だ。

 なお、接続できる変わったところでは、「野良電波」というものがある。家庭でも無線ルーターを設置して無線LANを構築すれば、家の中で配線する必要がなくなり便利なのだが、設定をちゃんとしておかないと家外に飛んだ電波で他人がネット接続できてしまう。接続はIDもパスワードもいらず簡単だ。自宅のごく近所をぐるっと歩いただけでもこのような野良電波(意図的に開放しているFONは別として)が結構見つかるのは驚きである。野良電波の使用に法的な問題はないようだが、こちらの情報セキュリティ上の懸念はあるので要注意。

「弾き語りパッション」(井上陽水)

2009年02月05日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(様々な曲あり)]
「弾き語りパッション」(井上陽水)
 これはめずらしい! タイトルのとおり、井上陽水の全曲スチールギターのみによる弾き語りライブ。
 収録は、闇夜の国から、東へ西へ、断絶、能古島の片想い、かんかん照り、なぜか上海、愛は君、白いカーネーション、ゼンマイじかけのカブト虫、限りない欲望、いつのまにか少女は、心もよう、夏まつり、人生が二度あれば、傘がない、カンドレ・マンドレ の16曲。
 最近は、バックにいろいろ音が入りすぎた歌ばかりなので、これはとにかく新鮮だ。ただ、ライブは、聴衆と時間と空間を共有した結果であって、その時最高と感じても、後で聴いていいかというと別。CDに収録された歌や演奏はベストではない。永く発売されなかった理由だろう。それでも、昔の揚水ファンには懐かしい。「氷の世界」が聴きたくなった。

「クワイエットルームにようこそ」

2009年02月01日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 最初はコメディかと思ったが内容は重い。内田有紀のキャラが暗さを軽減している。松尾スズキの小説の映画化だが、筆者自らが監督している。入院は長いように感じたが設定は14日間。再度病院に来る者もいるが、最後は、もうここには戻らないとの決意、新しい出直しを表したものか。アンジェリーナ・ジョリーの「17歳のカルテ」を思い出した。

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監督:松尾スズキ
出演者:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう
Story:
芥川賞にもノミネートされた松尾スズキの同名小説を、自ら監督・脚本を務め映画化。人生に行き詰まった28歳の女性が“クワイエットルーム”と呼ばれる閉鎖病棟で過ごす14日間を通し、生きる勇気を取り戻す姿を描く。内田有紀、宮藤官九郎共演。(クワイエットルームにようこそ)

「Sダイアリー」

2009年02月01日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 キム・ソナ主演の韓国映画。気楽に観ることができるラブコメディ。全体としてやや今一の感じはあるが、最後もうまくまとめている。

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監督:クォン・ジョングァン
出演者:キム・ソナ、コン・ユ、イ・ヒョヌ、キム・スロ、ナ・ムニ
Story:
『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナ主演のラブコメディ。生涯で4人目の恋人との別れ際に言われた捨て台詞をきっかけに、自らの恋愛日記を読み返すジニ。次第に怒りが湧いてきた彼女は、元彼3人への復讐に乗り出す。共演はコン・ユほか。(Sダイアリー)

「僕のピアノコンチェルト」

2009年02月01日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 おじいちゃんがいい。少年ヴィトスとおじいちゃんとの関係がいい。少年が大人になったのもおじいちゃんの死がきっかけか。音楽と同じように我々の生活もそれぞれの役割をもって存在している訳だから。12歳の子供を演じているのは実際に活躍しているピアニストで、ピアノは本当に彼が弾いている。

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監督:フレディ・M・ムーラー
出演者:テオ・ゲオルギュー、ブルーノ・ガンツ、ファブリツィオ・ボルサーニ、ジュリカ・ジェンキンス、ウルス・ユッカー
Story:
スイスの巨匠、フレディ・M・ムーラー監督によるヒューマンドラマ。ピアノと数学に長けた天才少年・ヴィトスは、周囲の過剰な期待からくる重圧を抱えながら孤独な日々を送っていた。ある日事故に遭った彼は、後遺症から一切の才能を失ってしまい…。(僕のピアノコンチェルト)

木谷實生誕100年

2009年02月01日 | 囲碁
 ところで、棋聖戦第2局は、1月28、29日に平塚市で行われた。これは、平成21年1月25日に生誕100年を迎えた木谷實九段の記念事業として開催されたもの。多くの棋士を育てた木谷道場は、平塚の彼の実家で開かれていた。この跡地には現在、碑が建てられている。
 この日の対局の記者には、呉清源も車椅子で来ていたという。

「依田ノート」(依田 紀基、講談社)

2009年02月01日 | 囲碁
[感想:感想:★★★--:平均レベル(読み所あり)]
「依田ノート」((依田 紀基、講談社)
 山下敬吾依田紀基が囲碁の棋聖戦を戦っている。2局終わって山下棋聖の2勝だが、2局目は、半目勝負で、正しくヨセていれば依田の勝ちだったという。2人とも北海道出身でどちらも応援したいのだが、最後の7局までの激戦を期待したい。

 ところで、依田9段が以前書いた「依田ノート」は、囲碁の優れた理論書で、かなり高度な内容を分かりやすく解説した力作だ。また、後の章には定型的な生死のパターンが多数収録されており、即役立つ。この一冊をマスターすれば初段の壁を楽に越えられるかもしれない。

 

 上は、本書に収録されている図の一つ。ポン抜き30目というなら、左図のように打ったらどうだ・・・これは、実際にポン抜いていないので黒が悪い。
 では右図は・・・黒がいいという。相手の1手を取ってその分の価値を消滅させている効果も含めて評価されるということか。
 書いてあることを覚える・暗記するということではなく、囲碁の考え方を学ぶことができる貴重な1冊だ。