前回の記事では東京五輪のスポット冷房についても書きましたが、実際に暑さ対策については問題となっているようです。
引用開始(一部抜粋)
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/sports/mainichi-20170729k0000e040224000c.html
<東京五輪>34度超え予測、熱中症対策早急に 研究者ら
2020年の東京五輪で、熱中症の危険を訴える専門家や競技関係者が相次いでいる。桐蔭横浜大などの研究チームがまとめた予測によると、開催期間(7月24日〜8月9日)は運動を中止すべきだとされるレベルを大幅に超えるという。国なども熱中症対策に乗り出しているが、「選手だけでなく、観客や運営ボランティアも含め、対策をさらに推し進める必要がある」と警鐘を鳴らしている。
(中略)
環境省によると、暑さ指数が28度を超えると熱中症患者が急増するとされる。28〜31度は「厳重警戒」レベルで、激しい運動は中止するよう求め、さらに31度以上は「危険」レベルとなり、運動は原則としてやめるよう推奨している。
東京と過去約30年の開催都市の熱環境を比較した横張真・東京大教授(都市工学)は「東京が最悪で、そもそも競技を実施してよいレベルではない。熱による人体へのダメージがかなり大きい」と警告する。
こうした過酷な環境が特に懸念されるのがマラソンだ。04年のアテネ五輪女子マラソンでは、酷暑による熱中症のため参加者の約2割が棄権している。
12年のロンドン五輪で男子マラソンコーチを務めた小林渉・日本ランニング協会代表理事も「非常に危険。夏は関東など暑い地域で大会をほとんど行わない」と懸念する。
酷暑の中、選手が能力を発揮するにはかなりの工夫が要りそうだ。1991年の東京国際女子マラソンで優勝したマラソンランナーの谷川真理さんは「日本選手は蒸し暑さにある程度慣れており、応援も多いので有利かもしれない」としつつも、「水分の補給や、より通気性のいいウエアを身につけるなど対策が必要」と指摘する。
一方、高温多湿な日本の夏に不慣れな海外客は数百万人にも上る。大会ボランティアはパラリンピックを含め9万人以上となる見込みで、炎天下での作業も想定される。
暑さ対策を巡っては、国土交通省が保水性のある舗装を路面に施したり、霧を吹きかける装置をマラソンの沿道などに設置したりすることを検討。午前7時半のスタート予定時間の繰り上げも浮上している。東京都もマラソンコースや主要競技会場周辺で、街路樹を活用して日陰を作る対策を始めたが、観客やボランティアらの対策は遅れている。暑さ指数を調べた桐蔭横浜大の星秋夫教授(健康科学)は「国や自治体の熱中症対策では足りない。過酷な環境下で行われる大会であることをもっと認識したうえで、対策について万全を期す必要がある」と指摘する。【斎藤有香】
引用終了
と言う事で特にマラソンなどについては開放された道路での競技である為、どう対応するかは課題のようです。
しかし筆者の考え方としては前回の記事でも多少書きましたが、移動型のスポット冷房車などならば有る程度は対応可能と思われます。
試算した内容は次の通りです。
マラソンは2時間から3時間の1時間内のタイムに選手が続くだけなのでこれを多めに見て約14km。
冷風送風をできるスポット冷房車を20m間隔に並べて、700台で14km。
予備を300台として1000台。
つまりスポット冷房車を1000台用意して並走、或いはリレーさせれば20m以下の間隔で冷風を適切な方向で吹き出す事が出来ます。
そのスポット冷房車は何も冷凍サイクルを備えたものでなくてもかまいません。
例えば2~5トン程度の氷’(できればマイナス20~50℃とかの低温にして冷風がより長く続くようにしたいところ)を積み、それを冷熱源にして冷風を吹き出す方式でも良いわけです。
そしてそのスポット冷房車に庇や仮設屋根などを設置できるようにして路面への日射がいくらかでも防げるようにする、或いは必要な時だけその庇や屋根を収納できるようにする、と言う所でしょう。
このスポット冷房車はマラソンが無い時は、他の競技や観客、スタッフ用に使えば良く、更には東京オリンピックが終了した後は災害対策として常備、そして通常はレンタルなどをして維持費に充て、災害時は強制回収して被災地に充当、と言う事になれば災害対策を兼ねたものとして予算を組めるのではないでしょうか。
引用開始(一部抜粋)
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/sports/mainichi-20170729k0000e040224000c.html
<東京五輪>34度超え予測、熱中症対策早急に 研究者ら
2020年の東京五輪で、熱中症の危険を訴える専門家や競技関係者が相次いでいる。桐蔭横浜大などの研究チームがまとめた予測によると、開催期間(7月24日〜8月9日)は運動を中止すべきだとされるレベルを大幅に超えるという。国なども熱中症対策に乗り出しているが、「選手だけでなく、観客や運営ボランティアも含め、対策をさらに推し進める必要がある」と警鐘を鳴らしている。
(中略)
環境省によると、暑さ指数が28度を超えると熱中症患者が急増するとされる。28〜31度は「厳重警戒」レベルで、激しい運動は中止するよう求め、さらに31度以上は「危険」レベルとなり、運動は原則としてやめるよう推奨している。
東京と過去約30年の開催都市の熱環境を比較した横張真・東京大教授(都市工学)は「東京が最悪で、そもそも競技を実施してよいレベルではない。熱による人体へのダメージがかなり大きい」と警告する。
こうした過酷な環境が特に懸念されるのがマラソンだ。04年のアテネ五輪女子マラソンでは、酷暑による熱中症のため参加者の約2割が棄権している。
12年のロンドン五輪で男子マラソンコーチを務めた小林渉・日本ランニング協会代表理事も「非常に危険。夏は関東など暑い地域で大会をほとんど行わない」と懸念する。
酷暑の中、選手が能力を発揮するにはかなりの工夫が要りそうだ。1991年の東京国際女子マラソンで優勝したマラソンランナーの谷川真理さんは「日本選手は蒸し暑さにある程度慣れており、応援も多いので有利かもしれない」としつつも、「水分の補給や、より通気性のいいウエアを身につけるなど対策が必要」と指摘する。
一方、高温多湿な日本の夏に不慣れな海外客は数百万人にも上る。大会ボランティアはパラリンピックを含め9万人以上となる見込みで、炎天下での作業も想定される。
暑さ対策を巡っては、国土交通省が保水性のある舗装を路面に施したり、霧を吹きかける装置をマラソンの沿道などに設置したりすることを検討。午前7時半のスタート予定時間の繰り上げも浮上している。東京都もマラソンコースや主要競技会場周辺で、街路樹を活用して日陰を作る対策を始めたが、観客やボランティアらの対策は遅れている。暑さ指数を調べた桐蔭横浜大の星秋夫教授(健康科学)は「国や自治体の熱中症対策では足りない。過酷な環境下で行われる大会であることをもっと認識したうえで、対策について万全を期す必要がある」と指摘する。【斎藤有香】
引用終了
と言う事で特にマラソンなどについては開放された道路での競技である為、どう対応するかは課題のようです。
しかし筆者の考え方としては前回の記事でも多少書きましたが、移動型のスポット冷房車などならば有る程度は対応可能と思われます。
試算した内容は次の通りです。
マラソンは2時間から3時間の1時間内のタイムに選手が続くだけなのでこれを多めに見て約14km。
冷風送風をできるスポット冷房車を20m間隔に並べて、700台で14km。
予備を300台として1000台。
つまりスポット冷房車を1000台用意して並走、或いはリレーさせれば20m以下の間隔で冷風を適切な方向で吹き出す事が出来ます。
そのスポット冷房車は何も冷凍サイクルを備えたものでなくてもかまいません。
例えば2~5トン程度の氷’(できればマイナス20~50℃とかの低温にして冷風がより長く続くようにしたいところ)を積み、それを冷熱源にして冷風を吹き出す方式でも良いわけです。
そしてそのスポット冷房車に庇や仮設屋根などを設置できるようにして路面への日射がいくらかでも防げるようにする、或いは必要な時だけその庇や屋根を収納できるようにする、と言う所でしょう。
このスポット冷房車はマラソンが無い時は、他の競技や観客、スタッフ用に使えば良く、更には東京オリンピックが終了した後は災害対策として常備、そして通常はレンタルなどをして維持費に充て、災害時は強制回収して被災地に充当、と言う事になれば災害対策を兼ねたものとして予算を組めるのではないでしょうか。