武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

玉子かけご飯の巻

2009-09-02 17:26:28 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2006年5月23日(火)掲載のえ

ご飯を窪ませ玉子を落とし、しょうゆをたっぷりかけた。

落語家の柳家小三治さんのまくらに7人家族が玉子1つで玉子かけご飯を食べる話というのがあり、それは全部実話と言います。今は、ご飯にくぼみをつけて玉子を落とし、それを箸で5~6回ご飯をひっくり返す。そうすると炊き上がったご飯の味、しょうゆの風味、玉子のかかったところも白身と黄身の混ざり具合によって違う。それを舌の上で味わい分ける。1つの玉子で何十通り、何百通りの味が転がると語ります。

簡単に分け合うといってもそこに家族ドラマがある。CDが発売されていたので購入してそのドラマと話しぶりを堪能してから、絵を描き始めました。ヒロク二さんは深読みして、玉子を分けるシーンを描いて、その上、絵の画面は真っ赤だった。なんか燃えてる紙に見えたくらい。もちろん書き直したが、しょうゆが赤い。

この度、玉子かけご飯は好きな人が以外と多いのを知った。周りの人にアンケートをとるように伺った結果なのですが。わたしは、生卵が苦手なので子供の頃、妹や弟達が美味しそうに食べてる中、1人だけ黄身だけの玉子かけご飯を作ってもらっていた。ご飯が金色のようになる。大人になってもその金色のご飯が頭にちらつく事があるが、余った白身をどうするか?と思うと実行できない。余った白身で作った白い玉子焼きが浮ぶ。そんなあやふやな事を考えていたら、わたしに生き方という確固としたものがあっただろうか?という疑問が出てきた。いつも二者択一であみだクジのように生きてきたと思う。あっちに進み、こっちに進み、こっちがだめならあっちだという具合。思考の角度も90℃だ。人生は1本の道に例える人もいるのに、あみだクジはヒドイと考えていた。金色の玉子かけご飯と白身の玉子焼きを食べて、潔い気持ちになれといいきかせた。時々くよくよと考えるのです。いけないと思います。両手で鏡を見ながら頬をピシャリと叩いた。

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