武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

トーテミズム(色鉛筆・作品紹介89)

2012-07-17 22:05:33 | Weblog

トーテミズム的作品。
紙に色鉛筆

「俺は、シュールレアリズムは偉大だと思っている」。
「アンドレ・ブルトンは、素晴らしい」。

「俺は、シュールレアリズムで、POPアートのなりそこないか!!!」

「フロイトの夢を収集した学問も偉大だ」。

「アンドレ・ブルトンは、シュールレアリストのドン(親分)なんだ」。

「岡本太郎にも、シュールな作品が、あるのを分かっているのか?」

と、夕食中言われていました。

トーテミズムとは?
トーテム・ポールを象徴的に思い描いて欲しい。
私は、そこからまず、理解を深めて見ました。具体的に考えないと理解できない性質なのです。
抽象的な解釈は、どうも苦手。ヒロクニセンセイは、抽象的に物事をとらえる癖があるのだと思います。

トーテミズムの具体的なものとしては、カナダ西海岸部からアメリカ北西部のインディアン部族が製作するトーテム・ポールがあげられる。これは崇拝の対象や、父祖の霊を彫り物として表現し、偶像化したものである。と書かれている。

また、アメリカのインディアン部族には、氏族(クラン)を「狼」や「亀」、「ざりがに」といったトーテムで分けたものが多い。またトーテムから姓名を引用するものもあり、こうした習慣は大自然や超常現象から特別な力と加護を授かりたいと願うトーテミズムのひとつだともいえる。とも、書かれている。

ヒロクニセンセイは、レヴィ・ストロースの著作を丹念に読んでいる。南方熊楠もよく読んでいた時期があった。
自分自身が幼少を過ごした、徳之島での生活に、祖母から語られた物語(伝奇やお伽話)があり、その幼少期の記憶の部分を転化して、自分のトーテミズムを造れないかと考え、その作業を色鉛筆で取り掛かってみたといいます。

そんな一枚の絵です。

簡単に言うと、自分自身のトーテムポールを絵で表現したい。出来るだけ無意識の領域に踏み込んで・・・。色彩と形象で表現する。
武内ヒロクニの絵画の面白さは、こんなところにあると思っています。簡単に理解される絵画ではありませんが、こういう絵が見たかったと思う人もいると信じています。まずは、私が一票投じます。


◆付録◆詳しく知りたい方↓

日本の神道を含めた未開の信仰形態において、部族や血縁に対し、生きる縁を与えるものとしてLife・Index あるいはLife・Tokenと呼ばれる、「自分と似たようなもの」が祝福あるいは生命力を与えると考えられた。
[1]彼らは、部族ごとに石、光線、動物、植物とさまざまな形で表され、異なる世界から来るマナを、共有していると考えられた。また、説明体系として「われわれは○○の子孫である」というものがあるため、ハレの日にその動物を食べる、逆に食べない、といったタブーが存在する。 20世紀におけるトーテムの重要な批判者に文化人類学者のレヴィ・ストロースがいる。レヴィ・ストロースは、これまで神秘主義的なまどろみとされていたトーテムを、一定の理論性を持った為政者による部族団結の装置と考えた。精神分析創設者のフロイトにはトーテムとタブーという論文がある。


日本 [編集]

南方熊楠は、トーテムを族霊と訳し、日本にトーテミズムがあるとしたが、発表したものが、「個人の守護霊」であり、部族の守護霊ではないという批判があったため「トーテムと人名」で、改めて論じ直し 大物主は、明らかに蛇トーテムであり、三島の神池での鰻取り、祇園の氏子とキュウリ、富士登山の際のコノシロのタブーをトーテムとした。

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緑の女 (色鉛筆・作品紹介88)

2012-07-12 09:17:38 | Weblog

なんとも言えない、女性の顔。
いやいや、女性ではないかもしれない・・・。
鼻筋から出てくる緑色は、植物が生長していく流れのように見える。
口は口に違いないが、海上の遠くに浮かんで見える山の様。
風景を見るような、顔の形である。

ミニアチュール神戸vol.12 ―Slowly― に向けて製作中!!
まだまだ、作品は出来上がってくる可能性もあり、この作品を出品するかどうかは、ヒロクニさん次第。
やはり、暑くなってくると元気な、武内ヒロクニ。
元気に動きすぎて、夜は「疲れた」「疲れた」と言いながら、爆睡。
夜は、遅くまで読書して、朝早く起きて、ゴミを出して制作、制作。働きすぎるヒロクニさんです。
その代わり、わたしは庭の剪定と草引き、ヒロクニさんが捨てたゴミを梱包して整理します。
もちろん、庭の花木の管理&初心者ガ-デーナーになろうとしているので、いろいろ植物を植える予定なので、庭の状態は重要なのだ。
2人の間での役割に変化が起きました。


◆ミニアチュール神戸vol.12 ―Slowly― は、↓以下の日にあります。

場所 ギャラリー島田
日時 2012年7月28日(土)~8月10日(金)
時間 12:00~19:00 火曜日は18:00まで 最終日は16:00まで

住所 神戸市中央区山本通2-4-24 リランズゲートB1F・1F 電話/ファックス 078-262-8058

HP http://www.gallery-shimada.com/index.html


川沿いのコンクリートの間から、小花が咲いていました。
小花をまとめて、アジサイのように・・・。
グリーンは、ミントの葉。
ヒロクニさんの好きな、スターバックスの小さなカップに入れました。

後で、この花を調べると「ランタナ」という花だということが、分かりました。
川の向かいの家に、同じ花が咲いており、
きっと、向かいの家から飛んできた種に違いないと、その光景を見て、フフフッと微笑みました。
もののはずみと云うか、何者かのいたずらのようで、偶然と必然の重なりの一つのようで、嬉しくなったのです。

何故か「神様、ありがとう」と言ってしまいました。
三回言いました。





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雨の日にボーとして・・・・・。

2012-07-09 11:50:40 | Weblog

ヒロクニさんがプレゼントしてくれたターシャ・テューダーさんの本を見てから、寄せ植えなどをしてみる。その本の影響で「綺麗だな」と思った瞬間、苗を一つづつ買ってしまう。そうしてなんとか組み合わせて見るが、好きな花の寄せ集めでは、結構難しいのに気がついた。あまりにもまとまりすぎると面白みにもかけるし・・・。結局どうしたいのか未だピンとこないまま、「まあ!綺麗。色が素敵。形が気に入った」と一苗づつ買うのは、イメージ作りの妨げになっているような・・・。雨の日も庭に出てついつい花を、睨み付けてしまいます。それでも、こういう時間は、楽しい妄想の時間よね!


キタハマちゃんは、兎に角、外へ出ると付いてくる。
全く、役に立っていない物置です。蜂が中で巣を作っていますがほったらかし。


アガパンサスの花が二つ咲いています。二つっていうのがいいなぁーと思います。
雨の日のせいか、綺麗だなと思います。


一番の楽しみは、初めて植えたトマト。
初めてすることが、まだまだあるというのに驚きました。


トマトの土に牛糞をたくさん入れると、蝿が集まるようになりました。
なんか、手や足をこすって動く姿を見ていると、美しいものにはないユーモアを感じてしまって笑ってしまいました。
動きが漫画みたいで・・・。エドワードリアの「ナンセンスの絵本」の挿絵を思いだした。
雨の日は、静かに、そして、可笑しさでフフと微笑むというのも良いかもしれない。(なんか、わたし変ですね)

蝿のチョコレート色の目と縞模様がいい感じと思って撮りました。(それも、変か・・・)
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今日は、思い出し笑い

2012-07-05 14:49:56 | Weblog

これは、猫の缶詰

食べたのは、ヒロクニさん

昼に冷蔵庫を開けたら、猫の缶詰のフタが開いていて、ラップがかけられていた。
ヒロクニさんが、猫ちゃんに餌でもあげたのかなぁーと思っていたのですが、

昨日の夜、わたしが寝ようとしていたら、「まぐろの缶詰は、こんな味なのかぇ・・。さほり!!」と、
寝る時にいうので、「わたしは、缶詰の味まで面倒みきれないわ。知らないよぉ」。と言って、寝てしまったのです。
そういえば、昨夜、缶詰がどうだこうだと言っていたような?と、思い出した。もしかして????すぐに確認をした。缶詰を手に持ちつつアトリエへ。
「ヒロクニさん、昨日この缶詰を食べたの?」
「その缶詰何かいつもの缶詰と違ってていてねぇ」と言う。
(この答えを聞くと、可笑しさが・・・・くッ、くッ、くッ・・・)

「これは、猫の缶詰だよ」。
アクションを期待したが、「そうだったのかぇ」しか言わず、アトリエで仕事を続けていた。

1人台所へ戻って、缶詰を眺めた。半分近く食べている。
それを、見ていると、笑いがこみ上げてきて「アーハハハッ・・・・」「オー、ホホホホー」と唇の下に手の甲をかざして、「ちょこざいな・・」と、お腹を抱えて笑った。食卓で時に、「俺は、グルメだと人から言われるんだ」「今日は、塩が利きすぎてる」「味噌汁は、薄味にして欲しい」なんて言う人間が、猫の餌を食べるなんて!!!

猫ちゃんの缶詰は、わたしも味見したことがある。生臭くて食べれたものじゃない。匙で少量口にしただけで、ゲロって感じ。
それを、半分近く食べれるなんで・・・・。凄い。

食卓で、なんやかんや言われると「猫の餌を食べる人から、言われたくないわぁ」と突っ込みます。

兎に角、良人が猫の餌を食べた。という事実が、わたしを笑わせます。

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ヒロクニ語録4(朱子「偶成」より)

2012-07-02 18:55:11 | Weblog

カフェでわたし相手に、長々と話すヒロクニさん。

夕食後、「バッド・カンパニー」の五曲目の「バッド・カンパニー」を聴きながら、
急に、こんなことをつぶやく。

武内ヒロクニ曰く、「少年老い易く、学成り難しで、男の子は、一生勉強してたらよろし」。
絵一筋に生きて来た、74歳の男が言う言葉である。

ヒロクニさんは、芸術は一生の学問だといいます。


この言葉は、南宋の哲学者、朱子の「偶成」に書かれているそうです。

少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)とは、若いうちはまだ先があると思って勉強に必死になれないが、すぐに年月が過ぎて年をとり、何も学べないで終わってしまう、だから若いうちから勉学に励まなければならない、という意味のことわざだそうです。

若者に向けられた言葉だと思いますが、それをやってきたという自負がヒロクニさんの中にあるのかもしれません。
結婚前にも、わたしに向かって「ヒロは、勉強が好きなんだ。それだけの男なんだよ」と言ったことがある。わたしは「そう言われたって、実際には、どういうことを意味するのか?分かるような分からないような?」とその発言を言われると困っていた。
「僕の勉強をするのを、助けて」という雰囲気で言う。勉強と言わず、仕事っていってくれたらなる程と思い易かったに違いない。勉強っていうから、保護者みたいではないか。

今は、こんなわたしでも爪の垢ほど大人になったのか、「好き嫌い関係なく、保護者(ママなわたし)になっている」。
女達同士では、「男は、子供と一緒」と言いながら、男性の不思議に思う理解できない行動などを話ながら、一息ついて、家に帰ると男性を守っているのです。いい奥様の方だろうなぁという方が、ストレスをためているみたい。その女性達、皆、料理が上手です。
持ち寄りパーティーの時、とっても美味しいものが並びます。その料理を食べ、その努力を学び、日々の糧にします。


バッド・カンパニー(紙ジャケットCD&2010リマスター)
クリエーター情報なし
ワーナーミュージック・ジャパン

上の画像をクリックすると、五曲目が視聴できます。
このアルバムは、急に取り出して聞き入っていることが多いアルバム。
わたし的には、男性特有の青春のエッセンスと、どこへいったい自分は行こうとしているのか?しかし、やはり行くのだという決意が感じるのです。女には、分からない精神性かしら????と思いながら聴いています。

もしよければ、視聴してくださいネ。



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