街と草が混沌と。
鉛筆の6Bと色鉛筆の赤が印象的。
そして、変な人がいます。
「変な人なんだよ。」と、人に紹介されるヒロクニさんが描く、変な人だ。
ヒロクニさんは、草の形をよく描く。
メモの類なのですが、アトリエに貼ってあったり、メモの集積の中から出てきたりと、
あらゆるところで、私は目にしています。
だから、赤く描かれている形は、草だとすぐ分かる。
この形が、絵に描き込まれたのはめずらしく、やっと登場したという感じで眺めています。
↓制作中のヒロクニさん
昼から暑くなってきたのか、Tシャツを脱ぎ捨てている。
いつも後姿は、同じで、変わらない。
色鉛筆と油絵を交互に描いているようで、絵具の置き方がそのようになっています。
そして、冬が来たら、色鉛筆の作品が中心になります。
↓アトリエの一部。メモの集積の一部。
物は分類されていて、写真の左にメモが束ねられています。
けっこうヒロクニさんは、きっちり分類しています。
私は、刺繍ばかりしていて、その時間を確保するために、いつもより2時間早く起きているが、
ブログの更新より、刺繍が優先になってしまっています。
そして、朝、図案を写している時に、ちょっと線がずれた時、消しゴムを使って消し、
訂正していた。その時、
「なんて便利なものを人類は開発したのだ!!」と思ったのでした。
その「あたりまえ」の事に驚いた興奮をヒロクニさんに伝えるべく、
「ヒロクニセンセイ、鉛筆って凄いよね。こんな便利なもの。鉛筆の素晴らしい絵画もあるし。」と言った。
ヒロクニさんは、「確か、随分前に『鉛筆と人間』という本があって、ショウブン社から出ていると思うけど・・・」と言う。
「その本、読みたかったけど、読んでないなぁ」と。
「確か、ヘンリー・ソロー(『森の生活』という本の著者)も、鉛筆工場とか作ったのだけど、失敗したのだよねぇ。」
「確か、鉛筆は黒鉛鉱が発見されてから、考えられたものだと思うけれど、木にはさむのに苦労したようだねぇ。
密着してはさむのに。私の子供の頃の鉛筆なんて、力を入れて書くと、後ろから飛び出てきたりして・・・。」とも。
そして、「その本、読みたくなったから、買って欲しい。」と言われました。
話はそれますが、ヘンリー・ソローは、現代音楽で有名な「ジョン・ケージ」にも影響を与えた人で、
ジョン・ケージも、「森の生活」のような生活をしてみたりして、音の捉え方が自然に近い要素があります。
以前、高橋アキの演奏のジョン・ケージのコンサート行ったことがあり、そんなことも思いだします。
鉛筆からの連想ゲームみたいですが、ジョン・ケージに影響を与えた「森の生活」の著者が、鉛筆工場を
経営しようとしていたという繋がりが、面白かった。
ヒロクニさんは、読書の秋なのか、「正宗白鳥の本を図書館で借りてきて。」と言われ、借りて来ました。
「川崎長太郎が入っているのもいいねぇ。」と。
ヒロクニさんも、読書する時間をとるのに一苦労なようで、夜遅くに急に起きて読んでいる時があって、
眠気眼で、その姿を見た。
「不規則な生活な方がいい。」というヒロクニさんなので、放置しています。
↓こちらが図書館で借りてきた本
庭は、インパチェンスの花が残っているだけになりました。
↓ビオラの種を発芽させています。
この花が春に咲くのを楽しみに待っています。
左から濃い紫のビオラ、カモミール、薄い紫のビオラ、食べれるビオラ、黄茶のビオラ。
ポットの苗は、コレオプシス。
食べれる花「エディブルフラワー」は、初めてなので、楽しみにしています。