武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

雑炊の巻

2009-03-31 20:11:47 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2009年3月24日(火)掲載のえ

こんもり盛った雑穀米に、山の幸の味噌仕立ての汁をぶっかけた。

俳優で武道家の藤岡弘、さんが、ふるさとの味といえば思い出すのが「おばあちゃん」の雑炊だそうです。その雑炊は、ご飯を一緒に煮込んだりせず、海の幸、山の幸をたっぷりと入れた鉄鍋をいろりの火にかけてことこと煮たものに、おばあちゃん手作りのみそを溶き、おわんに入れ雑穀のご飯にざっとかけて混ぜて食べるという。幼いころから雑炊を食べて基礎体力をつけたからこそ、今の自分があると語ります。

我が家でも雑炊を作りました。
アワ、ヒエ、キビ、玄米、はと麦、丸麦等が入った「五穀米」のセットを購入。そして黒米をを足した。実はこれはとても美味しく雑穀ご飯だけでもOKではないかという代物。ちょっと塩をふりかけて食べても美味しかった。


ヒロク二さんが作った、この度の雑炊を入れる容器。
どんぶりに急カーブがあるお皿をひっくり返し、山と谷を作り、どんぶりの底のご飯が無駄にならないように考案したらしい。隙間があるのでビニールテープを5センチの長さに切って、水分がもれないようにした。これでいざ勝負。


ご飯は山盛り。山の幸は、里芋、しいたけ、にんじん、大根、コンニャク、わらびと具沢山のみそ汁をかけた。でも、いまひとつ美味しそうじゃない。

使った五穀米はとても美味しかったので紹介いたします。三合(420g)で900円ぐらいした。商品名は「五穀米」(有)石川商店 千葉県津市南子安3-17-23 電話0439-52-0262とあります。たまに贅沢として、「また、食べよう。」とヒロク二さんと約束しています。

サホリさんの余談
藤岡弘さんといえば、仮面ライダー・本郷猛だよね。
子供のころ、仮面ライダーゴッコをした記憶がある。ゴッコでは、男の子は改造されてライダーになるのが好きなようで、弱い男の子ほど改造されたがり、変身したような新たな気持ちがここちよくようで本当にしばらく、「俺はライダーだ。」と偉そうになって命令する。女の子は、悪者にさらわれ「仮面ライダー助けて!」というのが好きだ。もちろん、わたしも「ライダー助けて。」といって階段の裏に押し込められるとワクワクした。いい役ばかりでは、ゴッコは成り立たないので、悪役になったり、ポジションを入れ替えて飽きないよう仮面ライダーゴッコをしていた。時々、本当に家の2階から飛び降りた子供がいて、救急車で病院につれていかれた子がいた。子供ながら、「飛び降りるなんて、ちょっとお頭が弱いんじゃない?」とその子のことを思ったことがある。新ライダーより、藤岡弘さんの仮面ライダーがわたしにとってのライダーである。そういうと、わたしの年齢が分かってしまうね。

ヒロク二さんには「仮面ライダーって何をする方なの?」と聞かれて困った。まず、「仮面ライダーはバッタなの。」と言ったが説明に困り言葉が詰まってしまったヮ。
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猫のキタハマのナイト役紹介

2009-03-30 22:02:46 | Weblog

キタハマのお友達猫。家に来たら必ず「ギャァギー」と鳴くので「ガギー」と名づけた。キタハマは、どんな猫にも必ず挑み自分のテリトリーを守る。仲良くなる猫はいなかった。それなのこの猫とは、お互い鼻をクンクン嗅いでから一緒に畑で遊んでいる。また、キタハマは、雄猫の「シロ」とわたし達が呼んでいる真っ白な猫が大嫌いみたいで唸り声をあげるのだが、「シロ」はキタハマより強い猫ちゃんのようでキタハマはタジタジなのだ。その「シロ」より「ガギー」は強いらしく、ガギーが歩くだけで「シロ」は去っていく。男の匂いを感じさせる「ガギー」です。


きのう撮った写真。ニラの花にドッカリすわりお休みのよう。花の上に寝ないでくれ!!背中の白い部分はケンカの勲章か、傷のあとがある。ピンクの肉がいつも見えていて、毛が生えてない。耳もギザギザになっていて数々の戦いのあとがある。時々血を流しながら、家にやってきたときは「勝ち負けは知らんけど、よくやったな!!ガギー!!」と褒美にいりこをあげる。


家の庭木で急に爪とぎ。
なんか笑ってしまう。首がない。腕が伸びてない。とチェック。
キタハマの3倍の大きさで、腕の付け根を持って抱っこすると重さで腕がしなるらしく嫌がる。胴体からコロンと腕と胸で抱くとタヌキみたいだ。去年の夏までは顔だけ大きく痩せていたのに、どうしてこんなに太ったのか?いい家に通うようになったのか?人懐っこいので飼い猫だとは思っている。猫ちゃんは目でおしゃべりするので、観察しているが、ガギーはいつも「僕は、ここにいまっせ!さかなくれや。キタハマと遊ぶのはそのあとさ。」としか言ってないような気がする。そのシンプルさが「猫ガギーちゃん」の持ち味です。「ガギーよ。いつまでも、キタハマを守ってやってくださいね。」「さかなあげますから・・・。」

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作品紹介21・トレードマークの帽子

2009-03-27 19:47:53 | Weblog

春の草(ノートに落書き)
ヒロク二さんがこんなメモを。アトリエを覗くとこんな紙切れがあった。草の形が美しく、色がきれいだったので、目についた。ちょっとハイシャクしてブログに。すみれ色が印象的。宝塚市はマンホールの蓋にも、すみれの花が描かれていて、たしかに野生のすみれの花が咲く。掃除してない溝の土にもモーブ色のすみれがたくさん咲いている。やはり、宝塚はすみれの町なのだなと感心した。
ヒロク二さんは、「こんなに花の多いところは珍しいんだよ。」と散歩しながら、いつも言っていた。雑草や草の葉先に哀愁を感じるヒロク二さんです。


トレードマークの冬の帽子。
この帽子は、三宮の元町の高架下で買ってきた。それ以来の愛用品。この帽子をかぶるとギャングのよう。その姿を見慣れたわたしには、帽子を含めてヒロク二さんだ。帽子の右上のガラスにはりついた紙テープは、アトリエに入ってきた蜂を閉じ込めているんだそう。変な蜂の捕まえ方だけど、なるほどと発明品を見たときの気持ちで「ほほぉう。」と思った。主婦の知恵ではなく、画家の知恵?そして、わけのわからん紙(画用紙でもなく、コピー用紙の大きいような紙)に、いつもクルクルと描画?をしています。その画材は節約しません。

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もつ煮の巻

2009-03-26 14:37:39 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2008年3月18日(火)掲載のえ

七輪の上で、赤く燃えている鍋。迷作、もつ煮?

女優の白都真理さんの思い出の食べ物は、祖父が休日の午後の庭先で、七輪でグツグツと煮ていた素朴な「もつ煮」。祖父がもつ煮を煮て楽しんでいるそばで、バービー人形やおもちゃを並べて遊んでいたという。子供の白都さんには、もつ煮は、決しておいしい味ではなかったけれど、祖父と過ごす時間が楽しくて「またもつ煮して!」とねだっていたといいます。古き良き昭和の光景ですね。

このもつ煮の絵を描くにあたって、わたしは協力できなかった。子宮がんの手術をしたばかりで、病院に缶詰め。病院にある公衆電話に行くのもやっとだったのです。自慢じゃないが、携帯電話も持っていない。ヒロク二さんは、もつ煮のファックス原稿を病院に持ってきて、「家でやってみるけど、どうしたらいい?」と言って原稿を忘れて帰った。原稿を忘れてるのが気がかりで、もしやの時に協力してくれる人(女友達)のリストを渡していたので、その中のすみれさんに電話するように伝え、すみれさんにも「悪いけど、電話がかかってきたら協力してくれる?」と電話を入れておいた。引越す前の家のお向かいに住んでいた、すみれさんという若くて綺麗なお友達だ。彼女は働きながら二児の男の子を育てていたので、たまに、おかずをたくさん作った時にはおすそわけしたり、また、我が家が、ガスを止められた時に、熱い珈琲をごちそうになったお友達。家に帰ると、HPから七輪の写真や、もつ煮の写真がきちっとホッチキスでとめてあったものがあった。すみれさんがヒロク二さんに渡していったものだ。しかし、描かれたあの鍋、あんな鍋は我が家にはなく、写真にもなかった。ヒロク二さんは、自分の中にある昭和の記憶をたよりに鍋を描いて、

さらにもつ煮に蓋をしたのだろうか?

なんかもう、ひやひやさせる人だなぁー。

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作品紹介20

2009-03-24 23:52:27 | Weblog

「街」アクリル絵具
街の中にたくさんの人がいる。
何人いるか数えてみた。12人描かれている。
楽しい休日の日。きっと初夏の頃。
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田作りの巻 2

2009-03-23 22:40:51 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2009年3月17日(火)掲載のえ

マイシップ!しかし、田作りは何処?

俳優の原田大二郎さんは、白砂青松の瀬戸内海で育った。そして、小学校2年の時に、小学校の校長だったお父様は、「大ちゃん、船、買うちゃげようかね。」と言って、3メートルほどのスマートな和船を買ってくれたといいます。その船を毎日こぎ出しアジとキスの漁場へ。そして、家では、手作りのおふくろの味の「いりこの田作り」を食べて、とても骨が太くなったといいます。

原田大二郎さんが、テレビで見せる顔はとても明るい。明るさが他の人より飛びぬけている。実生活でもとても明るい人だろうなと思っている。そして、その明るさから勇気をもらう。ヒロク二さんから、「原田大二郎ってどんな人?」と聞かれ「とにかく明るい人。」と答えた。
原田大二郎さんは、深作欣二監督の「鎌田行進曲」で、風間杜夫扮する銀ちゃんコト銀四郎のライバル橘役で出ていた。このライバル役の橘は、いかにもライバルらしく、堂々としたライバルで印象に残っている。この映画もヒロク二さんと一緒に見た。ヒロク二さんは、落ち目の女優、小夏さん(松阪慶子)と銀ちゃんが別れ話をするところと、小夏がヤス(平田満)に情が移っていくシーンでボロボロ泣く。わたしはその横で、涙を一滴も流さずいるのだけど。映画、幸福の黄色いハンカチでは、高倉健が女のもとへ帰るシーンやゴットファーザーで、主人公が愛人を殺されるところや、とにかく男と女が引き裂かれたり、反対に帰って行くところで泣く。どうゆう精神構造の持ち主なのか?やはり、藤原業平?平安時代の古典文学の男性はよく泣くのだよ。

いりこの田作り?大失敗。いりこはバリバリになりフライパンから離れなかった。田作りの作り方誰かに、特訓してもらいたい。トホホです。絵の出来に責任を感じています。3匹しか描かれてないから。
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作品紹介(最新メモより) 19

2009-03-22 16:29:22 | Weblog

ジャケットの男(ただのメモ)
ヒロク二さんは最近ジャケットを来た男の絵を描く。頂いた上等なジャケットの裁縫の具合を観察したりしながら、「この首を包んでいる部分が大事なんだ。」と不思議そうに見ている。実際、なかなかジャケットの似合うヒロク二さんだ。若いころから体型が変わっていないらしい。70歳にもなるのに、神戸のビブレでローズ色のピカピカ光る素材でROCKとプリントされたTシャツを買ってきた。そのTシャツにジャケットを着るととてもよく似合っている。
ヒロク二さんは、服装にお金はかけていない。しかし、オシャレ心と遊び感覚に独特なものがあり、絵にも通じるものがある。この白と赤と青のジャケットは持ってない。ヒロク二さんのデザイン画といってもいい。


骸骨の男(ただのメモ)
骸骨はヒロク二さんがよく描くテーマ。ずっこける骸骨の絵もあれば、深刻な骸骨の絵、ナンセンスな骸骨の絵といろいろある。よく見ると表情がありどいつもこいつも、愛すべき骸骨だ。この骸骨、怯えながら歩いているよね。そして、ヨコで1本足の女が笑っている。


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もうすぐ、にらの花が満開です

2009-03-21 23:07:29 | Weblog

ぽつり、ぽつりと花が咲いてきて、我が家の庭には、雑草のようなニラの花が、毎年満開に咲きます。うすい紫の花です。この満開の瞬間は短く長くは続かない。だから、楽しみに今待っています。あと一週間くらいで花は青春を謳歌するのが如く咲き始めます。


5日前から、ウグイスが来ています。この木の中の小枝をちょんちょんと飛び移りながら鳴いています。今年は、とても美声な綺麗な声の持ち主が来ているらしく惚れ惚れと聞き入ってしまう。昔話で、中国の王が、声の美しい鶯を手に入れる話があるが、それも頷ける。ということでテレコを外につるして録音しています。「ホー・ケキョ・ケキョ」「ホー・ホー・ケキョ」だったり「ホー・ホー・ホー・ケキョ・ケキョ・ケキョ」とホーとケキョをアレンジして聞かせてくれます。島田ギャラリーのウグイスさんに聞かしてあげたいなぁ。

もっと春に近づくと、庭にアゲハチョウが必ず二匹対で舞う。うららかな春の空気のなか、ヒラヒラと舞う蝶を見ていると、いつも「胡蝶の夢」という漢詩を思い出す。高校生の頃、漢文で習う漢詩だ。荘子が一寝入りした時に見た夢の話で、目が覚めると夢の中で胡蝶となった自分が現実なのか、目が覚めて現実にいる自分が現実なのか?さっぱり解らない。という有名な漢詩なんですが、わたしは、花咲く庭の中で揚羽蝶が2~4匹ヒラヒラと舞い夢のような景色をみると、わたしが、今見ている風景の他にもう一つの世界があるのではと「フッと思う。」もう一つの世界ねぇ~と、カントの影の世界を思い浮かべたりして、哲学の春となるのでした。

揚羽蝶は、大きなみかんの木があるのでそこで成長して大きくなったのがやたら飛んでるだけなんですが、心を動かすものがあるようだ。みかんの木に10センチぐらいの揚羽の幼虫がうようよいる。でも、揚羽蝶が飛ぶ姿は優雅です。うっとりとします。ヒロク二さんは庭の掃除に力を入れる時期で、アトリエと庭を行ったり来たりとコマネズミのように動いています。おじいさんは芝刈りへ、おばあさんは川へ洗濯へということかしら?

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モッツァレラチーズの巻

2009-03-20 16:00:37 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2009年3月10日掲載のえ

町並みのような絵。巨大トマト、チーズ、バジルの葉の町に親子が、歩いていてもいい感じ。さあ、わたしはこの絵の中のどこにたたずもうかな?お気に入りの場所はどこだ!!

ジャズシンガーの綾戸知恵さんは、01年9月11日、親子三人で成田からニューヨークへ向かう途中、同時多発テロに遭い、機内アナウンスより「ニューヨークの空港が火事で着陸できませんので、シカゴに向かいます」とアナウンスが流れた。そして、シカゴのへんぴなモーテルに泊まることになり、そこで見たニュースでテロを知った。翌日、イタリアンレストランで食べた、水牛のモッツァレラチーズがとても美味しく、やっと「助かった」という実感が湧き、緊張がとけた。モッツァレラチーズは命乞いの味といいます。

水牛のモッツァレラチーズでなく、普通のモッツァレラチーズでサラダを作りました。いろんなスタイルがあり、バリエーションがありましたが、チーズは1.5センチの角切りに。トマトは8個に切り分けた。バジルの葉は、仕上げの段階でハサミで切って飾りました。味付けは、オリーブオイルと塩とオレガノを少し。風味を足しました。味付けしてから、冷蔵庫に入れて味をなじました方が美味しいですね。

出来上がり。
オリーブオイルだけは、こだわっていています。
パスタのソースを作った時、味がやっぱり違う。
ヒロク二さんは、パスタが好きであります。
サホリの作ったソースのパスタね。
わたしは、店のパスタもおいしいと思うのだけど・・・・。
家の方が落ち着くのだろうね。気分的に。

サホリさんの余談。
綾戸知恵さんの命乞いの味を読んでいて思ったことは、生きている間に、人はいろんな形で命ごいするんだなと思た。わたしは、ヒロク二さんの四度目のガンの手術のときにした。心配が究極に高まってしまったときに、ヒロク二さんは「サホリ、いままでありがとう。苦労かけたな。」とか「ああ、もっと仕事(絵のこと)しかった。」と口惜しそうに言って泣く姿を見ていると、わたしの命と引き換えに生きて絵を描いて欲しいと本気で思った。ヒロク二さんのガンが発見されたときは、全然へーキで、手術すれば大丈夫とあまり心配せず、のんきな奥さんだった。しかし、四度目の手術の時は違った。確かにヒロク二センセイには苦労したと思うがそれがいったいなんなのだ。まわりはサホリさん、サホリさんとヒロク二さんの優しい友人達に囲まれ、そのヒロク二さんは友人達から「サホリさんあってのヒロク二さんだね。」とよく言われていた。そんな中であぐらを掻いていたわたしだが、ヒロク二さんがいなくなると思ったとたん、ヒロク二さんあってのわたしなんだと気がついた。それから、思いあがっていた自分を反省し、ヒロク二さんの残りの時間のことを考えた。難儀な奴だけど、とても愛しているのです。そう、ヒロク二さんは太陽で、わたしは月のような存在なのです。


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作品18 色鉛筆

2009-03-18 21:09:27 | Weblog

1996年というから、13年前に描かれた作品だ。この頃の作品は本当に細かく描かれている。よく個展で「ヤマガタ ヒロミチに似ている。」と言っていく人がいたが、実は、似て非なる世界。ポップで楽しい絵の中に、センチメンタリズムとヒロク二さんのアニマが秘められている。アニマというのはラテン語で「魂」という意味ですが、ヒロク二さんのアニマは、ユングのいうアニマ「男性の中の女性像」と考えた方がしっくりくる。心の中にたくさんの女性がいるのでしょうね?
若い頃の洋画家時代は、キャンバスに向かって「殺すぞぉー。」と筆を突きつけて絵を描いていたという話を聞いた。若いヒロク二さんはきっと、今より凶暴で、分けのわからんことを言っていただろうと想像がつく。若いヒロク二さんは、赤い油絵具が手についたまま、「殺すぞーぉ!!」と言って神戸の街を歩いていたという。「殺人こそしないけど、殺人者みたいな毎日だったねぇ。」とその頃の自分を振り返って、涙を流して笑っていた。ヒロク二さんの若き洋画修行時代は、おもしろいですよ。こんな絵の勉強の仕方があったのかと目からウロコです。


最近のブログのバックミュージックは、「ニール・ヤングのアフター・ザ・ゴールドラッシュ」を聞いています。わたしが持っていたCDをヒロク二さんは勝手に売ってしまう。最近、仇をとるように買い直した。もう、こうゆう事は良くあることの一つですっかり慣れてしまっている。我が家では、CD戦争の時があり、お互いに相手のCDを切っては掛けと繰り返すのだけれど、究極は武内ヒロク二の勝ち。
ニール・ヤングを聞くといつも「青春」という言葉が浮かびます。わたしのお勧めです。

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