武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ギャラリー枝香庵での武内ヒロクニ展(作品紹介126)

2013-07-29 14:04:57 | Weblog

東京、銀座での個展に展示した作品の中でも、一番新しい作品。作品を梱包する直前まで、ヒロクニさんが描いていた絵でした。作品のタイトルは、「徳之島電鉄開通記念」という色鉛筆作品。
徳之島には、電車はなく、島を一蹴するバスがあり、いつも同じ方向をグルグルまわる片道バスがある。そう、徳之島には、電車はないのです。ヒロクニさんには、「浮遊感覚」という夢想があり、電車というモチーフを使っているが、「浮遊感覚」を描いた作品ではないか?と思っている。純粋に郷里を思う気持ちとヒロクニさんの絵画表現が微妙に絡まって、懐かしいような、少年らしい思いがあるのではないかと思うのです。

子供の頃、よくガジュマルの木に登って、海を見ていたというヒロクニさんは、どんな少年だったのか、気になるところです。今は、ガジュマルの妖怪とも言われるヒロクニさんになってしまいましたが・・・・。


ギャラリー枝香庵の入り口には、タイトル「運転士」という作品。
この作品をきっかけに、「徳之島電鉄」のシリーズが作られるきっかけに。


この作品も、シリーズです。
タイトルは、「運転士」


一階の小部屋には、色鉛筆作品が。
左からタイトル、「頭部」「ペイパーハウス」「季節と人」。
やはり、色鉛筆作品です。


階段を上がっていく途中に、色鉛筆作品。
左からタイトルは、「方向」「花びらのように」「コンポジション」「歯の痛い運転士」「巨な街 巨な人」


左からタイトルは、「街とオブジェ」「駅と園」
「街とオブジェ」は、ミクストメデアといってもよく、色鉛筆や、ボールペン、アクリル、所々にプラスティックや、紙などが使用されている。


階段を上がって、一番奥の壁面は、しっとりとした色鉛筆作品でまとまっている。
左からタイトルは、「湖沿」「むねの方へ」。
どちらの作品も色鉛筆で描いたとは思えない力強い作品で、ヒロクニさんの絵画の広がりを感じています。ヒロクニさんしかしない、色鉛筆画への表現の追求はまだまだ続く・・・。

個展に来て下さった方、ほんとうにありがとうございます。
個展会場では「自由」という言葉を語られる方が多く印象に残りました。







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武内ヒロクニ展のご案内(作品紹介125)

2013-07-12 11:15:21 | Weblog

個展に出す作品をチェック中!!
この作品は、東京では未発表なので出品したらと思い、出していたら
ヒロクニさんから「この絵は、売りたくない」と言われてしまいました。
「個展会場には、構成というものがあるでしょ!」「そんなに嫌なら、値段を高くつけておけば?」と言った。ヒロクニさんの気持ちも分からないわけではないが、売れる、売れないにかかわらず、最良の個展会場にしたいというのが、わたしの方針なのですが、ヒロクニさんの方は、愛着がある作品に対しては、身を切られるような思いがするのでしょう。

私たちの感覚が、絶対正しいということはありませんが、私たちの間では、「名作」芸術性の高い作品として認識しています。
準備を着々と進めていますが、8月19日の搬入の日が近づくのが嘘のよう。めったに遠くへ外出しないので、東京へ行くというだけなのに、気負いがいる。


ヒロクニさんは、急に西部劇、ゲーリー・クーパー主演の「真昼の決闘を見る」と言い出して、ちゃぶ台の上にパソコンをセットをしてあげた。始まりの音楽がとても好きらしく、曲のかかる前から口ずさんでいた。

何度も、「孤独な映画だからなぁ」。と言い、ゲーリー・クーパーに降りかかる孤独と心の戦いを見たかったみたい。

真昼の決闘 [DVD]
クリエーター情報なし
ファーストトレーディング


この映画は、ヒロクニさんと何度も見たが、「始まりの所だけ一緒に見よう」と言われて、見ているうちに最後まで見てしまった。確かに、孤独な男の戦いだった。個展の前の気付け薬として、最良の映画に思われる。


武内ヒロクニ個展  

期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
   11:30~19:00
   日曜、最終日は17:00まで

会場:ギャラリー枝香庵[東京]
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
   TEL&FAX 050-3452-8627
   WEB / http://echo-ann.jp/

武内ヒロクニのHP↓
http://www.hirokuni.com/

武内ヒロクニの絵や我が家の写真が載っている 
ヒロクニ・マンダラのページ↓
http://www.hirokuni.com/mandara.html


昨年小さな苗で買った「エキナセア」が今年咲きました。
すっかり何色の花が咲くのか忘れていました。
ヒロクニさんのアトリエから花が見えます。

最近、水遣りが結構大変です。
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郷愁(作品紹介124・色鉛筆作品)

2013-07-04 16:36:31 | Weblog

抽象的な作品。もちろん色鉛筆画。
「郷愁」という題が付けられている。

ヒロクニ画伯は、今も制作中。
絵は、毎日長時間描いて、描いている。
飽くことなく追求することがあるのである。

ヒロクニさんは、最近「僕が死んだら、僕の絵で食べていって・・・」。と、云う。

正宗得三郎書集という明治生まれの画家の画集を眺めていて、あとがきを奥様が書いていらしゃったページを指して、「いい文章だ」と云い、「サホリも、書いてね」のようなことを、云うのです。

終始無言のわたしなのですが、正直いって「ヒロクニさんの死」を今考えながら過すことは、出来ない。いつか、それは来ることは分かっているのですが。兎に角、今は生きて絵を描いているのだから、そんなことを考えながら過すことは、出来ない、しない。ヒロクニさんには、「生きて、生きて死んでほしい」「絵画を追求して描いて、描いて、死んで欲しい」。と、思っている。

わたしも、美術大学を卒業してからも、絵に対して一途な思いがある。若い頃は、浮かれた気持ちや、ワーワーと、この絵、あの絵と熱に浮かされたようになっていた時期もあるが、ヒロクニさんの横にいて、学んだこともあり、絵画の面白さを深く知るようになったと思う。ヒロクニさんとわたしが、絵画について思うことは、「面白み」なのです。その面白みを違う言葉で云うと「哲学させてくれる絵画」とでも云えばいいのでしょうか。うまく説明出来ませんが・・・・。

「郷愁」という絵も、突然出来上がり、横にいるわたしは、突然スタイルが変わった絵だったので、驚きましたが、やはり「故郷を思う」という武内の郷愁があると思います。5年程前、生まれ故郷の徳之島に行く、きっかけを作って下さった方がいて、60年ぶりに、武内が、徳之島の地を踏んだ日のことを、思い出します。

私たち、本当にいろいろな方に、心をかけてもらていて、恵まれていると思います。
東京の個展が3度目も実現するとは、思いませんでした。
いつか、恩返ししなければと、思います。

東京での個展が近づいてきました。

もし、よければお越し下さい。


武内ヒロクニ個展  

期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
   11:30~19:00
   日曜、最終日は17:00まで

会場:ギャラリー枝香庵[東京]
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
   TEL&FAX 050-3452-8627
   WEB / http://echo-ann.jp/

武内ヒロクニのHP↓
http://www.hirokuni.com/

武内ヒロクニの絵や我が家の写真が載っている 
ヒロクニ・マンダラのページ↓
http://www.hirokuni.com/mandara.html


今日は、雨が降ったり、やんだりと梅雨らしい天気
雨に濡れた葉や草の緑が綺麗です。

やたら矯正のトマトが植えてあり、夏は緑に赤い実がたくさん付けるのを楽しみにしています。緑と赤の対比にも期待しています。


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武内ヒロクニ展のご案内(東京・銀座)

2013-07-01 15:20:40 | Weblog

東京での個展が、あと19日となりました。案内状に使用した絵は、ブログにて取り上げました。

推薦文は、元ポーラ美術館の館長でいらしゃった、
御子柴大三氏が書いて下さいました。

<消沈している日本人よ、元気をだせ!>御子柴大三

武内ヒロクニさんの絵は一見したところ今のアールブリュットのみまがうばかりだ。
はみ出している。しかし「はみ出している」と見えるのは我々であって当人はこれがごく自然体なのだ。
なんというパワー、若さ。これが御歳76歳にもなる人の絵であろうか。
彼の心の底にある混沌たるエネルギーが喧騒を、エロスを、そして都市曼荼羅を噴出させている。
それは今や囚われの身となった我々現代人に人間の素・人間性を忘れるな、と問いかけているかのようだ。
今夜も夜っぴて踊りあかそう。その先に<解放>が待っているから。

2013年7月20日(土)~27日(土)
初日には、オープニングパーティーが、18:00~
わたしは、関西人まるだしらしいが・・・・。(人からいわれた)
興味があれば、お越し下さい。

ヒロクニさんは、今の制作中。(隣りで絵を描く音が聞こえている。)ブログに載せた絵も展示することになると思いますので、興味のある方は、是非お越し下さい。

武内ヒロクニ個展  

期間:'13年7月20日(土)~27日(土) (会期中無休)
   11:30~19:00
   日曜、最終日は17:00まで

会場:ギャラリー枝香庵[東京]
   〒104-0061
   東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング 8F
   TEL&FAX 050-3452-8627
   WEB / http://echo-ann.jp/




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