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この作品は、A2サイズよりやや小さめの作品です。
スキャナーで4枚にわけてとりこんだものを、つなぎ合わせているので、
ちょっとズレがありますが、ご容赦下さい。
まったく淡いところがなく、色鉛筆のタッチも塗りつぶされ、印刷物のような表面。
ちょっと、ウィーンの画家、フンデルトヴァッサーの影響もあるような感じでもある。
フンデルトヴァッサーは、水や植物、地層といったものが下敷きにありますが、
ヒロク二さんは、街、地下鉄、人といったところだろうか。
子供が描いたような雰囲気がするが、絶対子供が描かない絵だと思います。
ヒロク二さんは、私が買い物を自転車に積み、抱えて帰ってきたら、
荷物を玄関で受けとってくれた。
私は、玄関で突撃するかのように急いでヒロク二さんに荷物を渡すと、
「さほり、なんて重いんだ!!」
「こんな荷物を運んでいるなんて!!お前は凄い奴だ!!」と。
そして、かばんから荷物を取り出し、
「俺、感動した。君の馬力に。」
「俺、なんか、やる気になるぅ~。勇気が湧いてきたよ。俺は、頑張るぞー!!」と、元気一杯である。
私は、いつも「自転車に積んでいる間は、全然重くないから・・・。」というが、
目の前の荷物を見て感動してくれている。
変なことに感動するヒロク二さんです。
子供の造詣教室をしていた頃は、いつも重い荷物を運んでいて、いったい何キロあるんだろう?と思って、
体重計にのせてみたら、40キロあったことがあり、その頃に比べたら楽なんです。
本当に、たいしたことないのです。
子供のように無邪気だったり、長老のようにどっしり構えたり、
やたら不安がったり、やたら自信家であったり、
180度で行ったり来たりする性格ってなんだろうと思いながらいつも一緒にいます。
刺繍やっています。
めがねケースを作りました。
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左端の小鳥が刺繍している柄は、オリジナル。
他3っは、樋口愉美子さんの刺繍。布だけの白黒のものは、ビクトリア時代の図案から。
樋口愉美子さんの刺繍は、失敗のすくない、フレンチノットと、アウトラインステッチ、チェーンステッチを
使って、美しい図案がたくさんあります。
とても人気のようで、たくさんの人が、彼女の刺繍をしています。
更沙柄は、とても美しく、まとめられていて、感心します。左から2番目の黒い布の柄がそれ。
この更沙というのは、インドのからイギリスへ伝わったようで、独自の発展をイギリスでしたようで、
更沙柄から刺繍の衣装へと。16世紀ごろでしょうか?
そこで、伝統的な刺繍の基礎が創られていったようで、その感じがとてもいい感じなのです。
日本にもインドから伝わってきていて、日本更沙が発展して、着物や帯などに素晴らしいものがあります。
更沙柄だけでも、楽しめそうな今日この頃です。
ヒロク二さん用のめがねケースの柄も思案中ですが、いろいろ言うので、
その要望に答えたいが、要望があまりにも抽象的すぎて、よくわからないのでした。
「乾いた感じ」とか、「フォークロアな感じ」もいいなぁとか、急に「適当でいい」とか、
極めつけは、「樋口愉美子さんの刺繍の柄はいけてないから、もっといけてる柄がいい」とか。
注文があるような、無いような。
ヒロク二さんの言っていることを、イメージしながら脳みそをヒロク二サイドに合わせて、
それから私の脳みそに落とし込むという回路を経て、初めて会話が成り立ちます。
人を理解するのは、本当に難しい。
とりあえず、相手に自分がなったような感じで、話を聞くようにしています。
最近、夫婦喧嘩が減りましたが、こういう聞き方をするようになったからなんでしょうか?
刺繍をしていると膝とお腹の間にやってくるピピちゃん。
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刺繍をしているとこのようにやってきます。
ある日は、刺繍をしている布を手で押さえようとしにきて、
私に「刺繍をするな」という行動にでました。
もちろん膝とお腹におさまりながら。
とにかく、布の上に手をのせようとする。何度も何度も。
何でかな?と思っていると、カリカリがなくなっていたので、
入れてあげると、その手が止まったのでした。
ご飯を入れて欲しかったみたい。
なんか、しぐさが可愛くて、愛らしい猫ちゃんなんだなぁ~と思います。
ヒロク二さんも「ピーは、可愛いねぇ。」とよく言います。
その言葉を聞くと、なんか癒されるのでした。
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窓際の風呂包みから、私を見下ろしているピピちゃんです。
刺繍、刺繍となってしまい、なんか家族から、あきれられているような感じの日々を送ってます。