ボール紙に描かれたもの。
この紙は、古い本の装丁に使われていたと思われる。
↓このように新居に飾られていました。
赤いTシャツを干しているみたいだなぁ~と思いつつ、
このTシャツのよれっているような線が、何かチャームに感じてみていました。
「可愛い表情がするわね」と。
写真を撮ろうと思ってよく見ると、
パウル・クレーの絵の上に描かれていて、
顔と髪を現している黒い線が、この絵では目と口に見えていたのです。
「さすがヒロクニさんの線だ・・・」と思って見ていたのが、
「さすがパウル・クレーだ!線が決まっていたわけだ!」に変わり、
「無意識に描くいたずら描きがヒロクニがすると高度なわけだ。」と納得。
引っ越しに伴う、身体疲労と乱雑すぎるゴミに見える荷物で殺伐とした部屋で、
この絵は、一抹の清涼剤になっていたのでした。
「この絵はいつ頃描いたの?」と聞くと、
「随分前。」という答え。
もしかしたら、その頃から神戸を思慕していたのかもしれない。
この絵を見ながら、武内の思いは叶ったということなのかもしれない。
わたしの場合は、ことが起ってから多くの二者択一を繰り返しているうちに、
いきなり、今の家を偶然見つけたという感じなのです。
武内の強い思いが、引き寄せたのかもしれません。
「SANNOMIYA(三ノ宮)」と書かれた駅名が具体的に書き込まれているのが、武内らしい。
「風が身体に馴染む。」
「ああ、やっぱり神戸だねぇ。」
「相楽園に散歩に行こう。」と言う武内。
庭園らしいので、楽しみにしています。
引っ越しって大変なんですね。
この度の引っ越しは、けっこう疲れました。
宝塚の家も10年以上住んでいたようで、その間に荷物は増え続けていたようです。
10年分の作品、メモが多量にあり、その素材になるものを集めていたりと、
生活に関係ないもので溢れている我家。
わたしにも収集癖があるのも発見。
布、毛糸、刺繍糸、とどめは“着物”。
古着で買わなくても、自然と着物が集まりだしけっこうな量に。
着物に対する愛着を持ったとたん、わたしに集まってきた着物たち。
また、ヒロクニさんの神戸に戻りたいという気持ちも、
今回の家を引き寄せたのかもしれません。
近所の方の話によると、そんなに長い間だ空家ではなかったみたい。
今まで、平屋だったので、
2階へ荷物を上へ下へと階段を行ったり来たりするうちに、足は棒のようになり、
その足で、行きたい駅を通り過ぎて、電車ではなく徒歩で行ってしまったりとして、
思ったより体力を使うことになって、未だバテテいます。
落ち着くのには、もう少しかかるのかもしれない。
長い間だブログを休んでいましたが、やっと配線やらも繋ぎたどり着きました。
まだまだ、書きたいことがありますが、次に書くことにします。
最後に、過去の作品を久しぶりに見ることになったヒロクニさん。
「俺、こんなにいい絵を描いていたの?」ですって。
やっぱり芸術家は、自己中心的でないとダメよねぇ~。と、思うのでした。
↓こちらが、その作品群。色鉛筆画になります。
今日久しぶりにお読み頂いた方、ありがとうございます。