「ふたり」という作品。
しかし、変な人だ。
左は、男性で、右は、「ねずみの亡霊」がいるのだろうか?
左のヒトの眼らしきものは、いつも地下鉄の入り口に描かれる形です。
ヒロクニさんの絵には、「地下鉄シリーズ」というのがあり、地下鉄をモチーフにした街の絵があるのですが、
その絵とも共通した部分もあり、風景画の感じも半分入っているような、そんな絵のような?
不思議な絵で、私も、なんと言ったらいいか分からないのです。
最近、ヒロクニさんは、島尾敏雄氏(小説家)の「日々の移ろい」を読んでいて、
読んだ部分のストーリを話てくれる。映画化された、「死の棘」の原作者です。
島尾敏雄氏が、奄美大島に住んでいた頃の随筆で、徳之島生まれのヒロクニさんは、幼少のころ育った風土を思いだしているようです。
懐かしい子供の頃に、育んでくれた自然。風や土地。木々。海。船。祖父。祖母。家等を。
「日々の移ろい」は、尾敏雄氏の奥さんが、ちょっと精神をわずらった時期に
療養も兼ねて、奄美大島に暮らしていた時期に書かれたものらしい。
奥様のミホさんが、あらゆる種を畑に蒔く様子を見ている島尾敏雄さんの話や、
素朴な生活の断片を語ってくれます。
アスパラガスの種まで蒔いていたそうで、ちょっとビックリした。
アスパラガスは、根から育てるのが一般的なんだけど、種もやはりあるみたい。
梅雨に入り、まだまだ話を聞いていたが、ヒロクニさんは急に、「寒い!」と言い出しストーブを点けだす。
話をおとなしく聞いていたが、暑くて話どころでは、なくなった。
この蒸し暑いのにストーブを焚かれるなんて、拷問だ!
さっそく、文句を言いに「服を着ろ!」「頭おかしい?」「ガス代がもったいない!」と、口うるさく言い、
ブッチっとガスストーブを消す。
ヒロクニさんは、ちらっと私を見て、軽蔑するようなまなざしで見る。
本来は、軽蔑されるべきは、ヒロクニさんだと思うのだが、家の中では、強く思いこんだ方が勝ちなので、
ややこしい会話になる。
「俺は、寒いからつけているんだよ。」と涼しい顔でストーブを点火。
片や蒸し暑くて、汗をだらだら汗を流す私。
なんか、こうなってくると「日々の移ろい」ではなく、「死の棘」状態だ。
「死の棘」は、妻が夫の浮気を問い詰める内に精神的におかしくなっていって、その妻のエスカレーションした状態に
夫は付き合うしか選択するしかなく、夫はどんどん追い詰められて・・・・・という話なんですけど。
寒いと思ったら、とことん機嫌が悪くなり、マイナス方面になるヒロクニさん。
「靴下と、上をもっと厚着をして!」というと、
私の口真似をして、「靴下!靴下!」と言い、その素っ頓狂なモノマネを見ると、ほんと頭にくるのだ。
変人と一緒にやっていくのは大変なんです。トホホ・・・・。
そして、我家にあった島尾敏雄の「死の棘」の本は、以前に、私に破られてバラバラ事件になって、手元にありません。
「死の棘」の本の感想は、我家では、語ってはならないことになっています。
暑苦しい話題で、すません。
81歳と56歳にもなって、まだまだ夫婦喧嘩をする夫婦で、未だ子供な部分があるような??
さて、醜い夫婦の話は、さておき。
梅雨に入る前の庭の様子です。
↑全体はこんな感じ。 黄色い百合の後ろは、山芋を植えています。さやいんげんも大きくなって。
↑ミニトマトとニチニチ草
↑朝顔やジニア。トマト。
↑小芋。こちらは、ヒロクニさんの友人から苗を頂き、昨年は、大失敗してしまいましたが、
今年は無事大きくなったらいいなぁ~と。
↑こちらは、ししとうと小玉すいか。小玉すいかは、近所の方からおすそ分けで頂きました。
なんか青々としていています。
土の再生の作業もほぼ終わっているので、今は、家で刺繍をしています。
↑こちらなんですけど、試作品が出来上がりました。(試作品なので、ちょっと刺繍が乱れていますが・・)
この柄は、ヒロクニさんの絵の中から取りました。
ヒロクニさんは、えらく気に入ってくれて、「凄くイイ。」と言ってくれてます。
ポケットTシャツを何枚か作るつもりです。
刺繍は好きみたいで、疲れなければ、いつまでもやっていたいみたい。