こちらの作品は、ほとんど鉛筆で描かれたものに、色鉛筆で彩色。
この絵は、個展に出品する間もなく、購入者が決まってしまった絵です。
タイトルは、「遠い夜の海から」となっていて、20年位前に描かれた作品と思われます。
この絵を描いた頃は、明石の海や、淡路島の海をヒロクニさんと散歩していた時期で、
絵を見たとたん、海を見ていた時間が懐かしい。
海沿いを自転車で、あっちこっち行ったものだ。
明石と淡路島を行ったり来たりするフェリーもよく乗った。岩屋に到着するやつです。
淡路島へ行くと、淡路島の医者で、ヒロクニさんのパトロンになって下さっていた仁寿堂病院の院長の島太郎先生とばったり出会ったり、
用意してくれていたアトリエの家を訪ねたりして、「へぇー。」とか、「そうだったの?」とか、相槌を打つ。
農家の離れの家をアトリエにしていたようで、家を見ながら間取りを教えてくれたりと、若い頃に過ごした時間のことを
話してくれます。
夜遅くまで、淡路島にいて、帰りぎわにバスに乗った。
沿岸の道を通る道のりで、暗い海を見ながら、怖いような感じと、昼間の明るい海原とは違う暗さに驚きながら、
海になれていない私は、希望と少しの不安を胸にひめながら、その海を見ていたのでした。
若かった私は、ちょっとエキセントリックな気持ちに囚われて、感傷的な気持ちになっていたのでした。
この絵を見ていると、そんな時間を思い出しました。
夏になるとTシャツのデザインが気になる私です。
ヒロクニさんの絵柄から、オリジナルTシャツを作る時がありますが、
刺繍にはまってしまい、ワッペンを作ろうかなぁ~と思案していたのです。
いろいろ試行錯誤しては、ほったらかしていたのですが、なんとか1つ柄が決まり、
ポケットTシャツを作りました。ポケットの部分を全面刺繍してあるTシャツです。
こちら↓
タグも手作りで、「hirokuni.com」と。
ちょっとユニークなTシャツだと。
ヒロクニさんは、お気に入りらしく「サホリ、これスゴーク好い。」と言って、
「俺、刺繍に開眼した!」「今まで、刺繍をバカにしていた。」とか、「手作りって感じがしないのがいい!」
「ポケットの雲と空がなんともいい!」と絶賛してくれています。
元来のTシャツではなく、ちょっとくったっとした生地でよく伸びる生地のTシャツで、
色がちょっといいTシャツだから合うのだと思っている。数は4枚しかない。
早く、お店に持っていかなくっちゃと思うのでした。
最近、「刺繍にいいと思って。」とヒロクニさんが、絵を壁に貼ってくれています。
こちら↑
ジャン・コクトーの絵を。フランスの詩人・画家で有名です。
どう刺繍にいいのかわからないのですが、見ているうちにわかるようになるのかしら??
コクトーは、フランス人らしい芸術家で、詩人であり、小説家であり、絵画、映画等、マルチな才能を持った人で、
ピカソを尊敬していました。
我家には、絵本「おかしな家族」があります。本当におかしな家族なのです。
夏にいいと思って、浴衣の生地で座布団を作りました。
さらっと気持ちよい生地なのか、さっそくピーちゃんが横たわっています。
あまった生地は、ノースリーブのトップスを作りました。
ヒロクニさん曰く「その服着て、座布団持って歩いたらいかんよ。」と、嬉しそうにいいます。
生まれて初めて服を縫ったのでした。
やろうと思えば、何でもできるのかも?しれませんね。