「これは道」と言いながら渡された作品。
なんだか複雑な道である。
複雑という言葉は、ヒロクニさんのキーワードでもある。
性格も複雑だが、話し言葉はいつも複雑怪奇にうねる。
ヒロクニさんらしい作品だなとフムフムと見入る。
絵を見て、散歩できそう!
最近、ヒロクニさんはシャレが上手くなった。
ヒロクニさんには、ビンテージのお気に入りのTシャツがあって、愛用しているTシャツがある。
最近そのTシャツに穴が開いてきて、皮膚とかが見えていたので、
「なんかそのTシャツ穴だらけで、いかにも画家って感じ」と言った。
そうしたら、
「これが本当のアナーキスト」と言う。
私すごく受けてしまい「うまいこと言う」と大笑い。
アナーキストと言われかねないところもあったので、「穴あきスト」とは、と。
お腹を抱えて笑いました。
複雑な性格で難解な話が吹っ飛ぶような冗談を言われると、さすがと思う。
冗談がしょーもないところが好きです。
この穴あきTシャツは、現在洗濯して、また乾かしています。
まだまだ、穴は大きくなりそう。
「繕おうか?」と聞くと、「これは繕わない方がいい」という返事。
ああ、もうなんか、穴あきTシャツを着ている姿を見るのが楽しみの一つになりそう・・。
そんな横で、綿糸でラグを編んでいます。
立てかけてあるのは、「ジャクソン・ポロックとリー・クラズナー」というタイトルの画集。
図書館でかりてきた本。
ヒロクニさんは、結構熱心に読んでいたらしく、
アメリカの美術評論家ハロルド・リーゼンバーグの著書を次読みたいと言っています。