「博士の愛した数式」http://www.hakase-movie.com/が映画化されます。
小川洋子著 原作、読み終わりました。
昨年末、文庫本に、438円也。
コーヒー1回飲まずに、タバコ1箱買わずに、この本買って読んでみてください。
お勧めです。
読後感が川上弘美著の「センセイの鞄」に似ています。
「センセイの鞄」には、美味しそうな食べ物が沢山でてきますが、この本は数字が何回も出没します。
私、数学が大の苦手。
いえ、数学以前の算数の時からダメでしたね。
数字とは小学校の時から不仲です。
小学校の時、算数のテストで、できた人から帰れるのですが、いつもみんなを見送っていました。
小学生の○○子ちゃんが、時速○○の速さで学校に行きました。
忘れ物に気付いた兄が、時速○○の速さの自転車で追いかけました。
何分後に追いつくでしょう?
こんな問題が出ると、公式よりも、この女の子は一体何を忘れたのかしら?
このお兄ちゃん、優しいな~とか、数学に関係ないことをぼんやりと考えていました。
そんな私が、学校を卒業して、数字ばっかりの銀行に就職してしまうから驚きです。
勿論、数え切れないほどの失敗をしました。(当時の上司の皆様、その節は本当にご迷惑をおかけいたしました。)
で、そ~んな、数字音痴な私でも、素数だのルートだのと出てきますが、拒絶反応無しで読めました。
まさに小川マジックです。
もう1つ、阪神タイガース、特に江夏投手が沢山出てきます。
数学博士と、主人公の私とその息子と、数字と阪神タイガース、これがオールキャスト。
大好きな数学者・作家の藤原正彦さん(新田次郎さんと藤原ていさんの次男)が解説を書かれています。
この解説も必見です。
あらすじも何も書いてなくて、どこがどういいかも具体的に書いてなくて、これで読んでみようかという気にならないですよね。
でも、あったかくて優しい気持ちになれますよ。
まあ、だまされたと思って、282頁ですから、数時間で読めますので、ぜひぜひ。
今日の私の小さな幸せ
ずっと、寒い日が続いていた時、来る日も来る日も、鍋料理。
みじん切りしたりする作業を忘れていました。
今日は頑張って、ちと手の込んだ料理を作りました。(やればできる)←当たり前、主婦でした。