今日はね、「枕草子」について。
1000年前に清少納言が書いたエッセイ。
花鳥風月、衣食住、イベント、歌、男、女・・・等など。
衣については、おすぎとピーコのファッションチェックも顔負け。
素敵な男性を見て、うきうきしたり、嫌な同姓にむかついたり・・・。
こんなにハイテクの時代になっても、喜怒哀楽に関しては1000年前とな~んにもかわっていないって言うことがとても不思議。
で、この「枕草子」を私みたいなレベルの頭脳でも楽しく読めるように訳してくれているのが、前にも書きましたが橋本治さん。
桃尻語訳「枕草子」です。
室井佑月さんがしゃべっているみたい。
あ、この室井さんブログを書いていました。
http://muroi-yuzuki.cocolog-nifty.com/です。
例えばね、第40段
これは難しいバージョン。(大体意味はわかりますけど・・・。)
・・・蓑虫、いとあはれなり。鬼のうみたりければ、
「親に似て、これも恐ろしき心あらむ」とて、親の、あやしき衣ひき着せて、
「いま、秋風吹かむをりぞ、来むとする。待てよ」といひおきて、逃げていにけるも知らず、風の音をきき知りて、八月ばかりになれば、
「ちちよ、ちちよ」
と、はかなげに鳴く、いみじうあわれなり。
これが、橋本マジックにかかれば
蓑虫はすっごいいいわよォ。
鬼が生んだってことだからさ、
「親に似てこいつも恐ろしい心持ってんだろう」
って、親の貧乏ったらしい着物ひっかぶせて、
「もうすぐ秋風の吹き出す頃には迎えに来るんだからな、待ってろよ」
って言い置きして逃げっちゃったのも知らないで、風の音を聞き分けてさ、八月頃になると
「パパァ、パパァ」
って心細そうに鳴くの。メチャクチャいい・・・・。
ね、ね、笑えるでしょ。とにかく面白いから読んでみてください。
文庫本もブックオフにいつも在庫あります。バックの中に入れておいて、待ち時間とかに読むと、イライラせずに済みますよ。
なんせ、ゆった~りと時間が流れていた時代のお話ですからね。
これ受験生にもぴったりです。
今頃言ってもね・・・。来年の受験生には間に合うかも!
又違う面白い段を時々書きま~す。
今日の私の小さな幸せ
社用で伺った会社の受付に、水仙の花が花瓶からあふれていました。
水仙のあの独特の香りが漂い、春近しです。