「月曜ロードショー」の荻昌弘さんの解説風に書いてみた。
今晩お送りするのは、メジャーリーグ史上最年長の35歳で投手としてデビューしたジム・モリスの実話を基にした物語です。この映画が公開された時、これは実話だっていうけれど、なんだか漫画みたいだっておっしゃる方が大勢おられました。確かにそういうところはありますよねえ。
けれども私、思うんです。アメリカ人にとってベースボール=野球ってやつは、もうスポーツという枠を超えて、生活の一部や文化の一つになっているんじゃなかろうか? だからこそこういう映画が作られるのではないかと。
しかも、この映画では、そこに野球を通した父と子の絆の再確認が描かれる。つまりこれは、ロバート・レッドフォードが演った『ナチュラル』(84)や、ケビン・コスナーの『フィールド・オブ・ドリームス』(89)なんかで描かれたテーマと同じものであるわけなんですねー。
それにしてもメジャーリーグでプレーするっていうことが、いかに大変なことなのか…。この映画を見るとよく分かります。今、新たな大記録を達成しようとしているイチローの凄さを改めて感じずにはいられません。