サミット開催に合わせて公開?
『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13)の続編。敏腕シークレットサービスのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)が今回は英ロンドンを舞台に大活躍を見せる。英国首相の葬儀に出席するためロンドンを訪れた各国首脳を狙った同時多発テロが発生。生き残った米大統領(アーロン・エッカート)とバニングの逃亡劇が描かれる。
テロの恐怖と逃亡劇を、テンポのいいアクションで描いているが、結局、テロに屈しないアメリカ、テロと戦う強いアメリカというテーマが前面に押し出され、後味の悪さが残る。描かれる背景がリアルな分、現実離れしたアメリカの正義の主張が空しく映り、単純なアクション劇として心底楽しめない。
それにしても、伊勢志摩サミットの開催に合わせたかのように公開するとはいい根性をしている。