田中雄二の「映画の王様」

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『ピーターラビット』

2018-04-26 09:20:33 | 新作映画を見てみた
 ビアトリクス・ポターの児童書『ピーターラビット』を基に、時代設定を現代に移して初映画化。



 イギリスの湖水地方を舞台に、うさぎのピーターとその仲間たちと、動物嫌いで潔癖症のマクレガー(ドーナル・グリーソン)が、隣に住むビア(ローズ・バーン)を巡って繰り広げる争いを、CGを駆使して描く。

 監督はアメリカ人のウィル・グラックだが、いかにもイギリスらしいブラックユーモア、しつこいジョーク、皮肉なセリフがどうにもなじめない。これではピーターがただ小憎らしいうさぎに見えるだけなのだ。原作(未読)の持ち味を踏襲しているのかもしれないが、これを見ると『パディントン』がいかにバランス良く作られているのかが分かる。

 グリーソンが“見えない相手役”に対して、やられ役を熱演。これは『ホーム・アローン』(90)のドジな泥棒コンビ(ジョー・ペシ、ダニエル・スターン)に通じるところもあると感じた。

昔、キューピーマヨネーズのこんなCMもあった。
https://www.youtube.com/watch?v=wIGlklfvXDk
コメント
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