
スカーレット・ヨハンソンの決着
「アベンジャーズ」シリーズをはじめ、マーベル・シネマティック・ユニバース映画で活躍した、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウが単独で主役を務めた作品。孤高の暗殺者だったブラック・ウィドウが、なぜアベンジャーズの一員になったのかという、知られざる物語が明かされる。監督はオーストラリア出身のケイト・ショートランド。
ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”のエレーナ(フローレンス・ピュー)。彼女たちは、幼い頃“偽りの両親”によって育てられ、スパイ組織「レッドルーム」によって暗殺者に仕立て上げられたのだ。その家族が再会したことによってレッドルームの恐るべき陰謀が動き出す。
物語の時代設定は『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』(16)と『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(18)の間で、ブラック・ウィドウがアベンジャーズから離れていた時期に起こった出来事を描く。
『アベンジャーズ エンドゲーム』(19)で命を落としたブラック・ウィドウが、まるで墓場からよみがえったような映画。というよりも、もはやシリーズの諸作に関する記憶が曖昧になっているので、スピンオフ的な独立作として見た。今後もこうした流れで、マーベル・シネマティック・ユニバースは、まだまだ続いていくのだろうか。
女性監督の下、プロデューサーも兼ねたヨハンソンに加えて、エレーナ役のピュー、養母役のレイチェル・ワイズ、ブラック・ウィドウ集団など、“強い女性たち”が前面に出ているのが、印象に残った。
そして、かつて『エイリアン3』(92)でシガーニー・ウィーバーが自らリプリーを抹殺してシリーズと決別したように、ヨハンソンもブラック・ウィドウという役に決着を付けたかったのだろうと思った。
【追記】偽りの家族の父と娘が、ドン・マクリーンがバディ・ホリーのことを歌った「アメリカン・パイ」を歌うシーンがなかなか良かった。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a47c57cde2a63988a56921f948398f31
【インタビュー】『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』アンソニー・ルッソ監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5f2460e865ef59bba822a2ecdb205775
『アベンジャーズ エンドゲーム』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0511efe37a0fa2e49d761f354101ea26