今回のお題は、サム・ペキンパー監督の『ワイルドバンチ』(69)。熱狂的なファンが多い映画だが、正直なところ、自分としてはあまり熱くは語れない。嫌いではないが、もろ手を挙げて好きというわけでもないからだ
初めて見たのは、1974年「日曜洋画劇場」の前後編。その時は、マカロニウエスタンみたいだと思ったことを覚えている。その後、何度も見ているのだが、なぜかいつも途中で眠くなってしまう。多分、この映画のテンポが自分には合わないのだろう。
ペキンパーという監督は、いろいろと問題があって、自分の思い通りに撮れた(完成した)映画はほとんどない。そのためか、彼の映画からは未完成で雑な印象を受ける。ただ、その分、見る側には、突っ込みどころや勝手な解釈や想像を与える余地が生まれる。それが彼を神格化したり、彼の映画に熱狂するファンを生む理由の一つなのではないかと思う。
この映画で最も魅力的に映るキャラクターは、ロバート・ライアンが演じたソーントンだ。
『ワイルドバンチ』
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『サム・ペキンパー 情熱と美学』
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