田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

世界サブカルチャー史 欲望の系譜 「アメリカ 闘争の60s」

2022-05-21 17:29:53 | 映画いろいろ

 映画を中心に、流行、社会風俗、サブカルチャーなどから時代の欲望を読み解くドキュメンタリーシリーズ。語りは玉木宏。第2回は、東西冷戦、キューバ危機、ベトナム戦争、公民権運動、ジェネレーションギャップなどを背景に、激動のカウンターカルチャーの時代を描く1960年代編。

 登場する主な映画やドラマは

 『アラモ』(60)『サイコ』(60)『ウエスト・サイド物語』(61)『ティファニーで朝食を』(61)「ベン・ケーシー」(61~66)『アラバマ物語』(62)『博士の異常な愛情…』(64)『サウンド・オブ・ミュージック』(65)『俺たちに明日はない』(67)『卒業』(67)『猿の惑星』(68)『真夜中のカーボーイ』(69)…。

 そして、ジョン・F・ケネディ、マーティン・ルーサー・キング、ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクル、モハメド・アリ…。

世界サブカルチャー史 欲望の系譜「アメリカ 理想の50s」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c44e2f0a255d590793cad4e3acf74415

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『峠 最後のサムライ』

2022-05-21 07:10:56 | 新作映画を見てみた

『峠 最後のサムライ』(2021.5.1.オンライン試写)

役所広司がどんどん三船敏郎化している

 幕末の動乱にあって、旧幕府側、新政府側のどちらに属することなく、中立と独立を目指した越後長岡藩牧野家の家老・河井継之助(役所広司)の闘いを描く。

 司馬遼太郎の『峠』を小泉堯史監督が映画化。河井の“最後の1年”に話を絞って描いている。いわゆる官軍との北越戦争での河井の姿勢については、己の理想のために藩を巻き込んだとする、批判的な意見もあるようだが、先見の明やグローバルな視点を持ちながら敗れていった悲劇の人とする向きもある。

 この映画は、サブタイトルからも分かるように、後者の視点から描いているが、意外とサラリと描いているため、感動は薄いという印象を抱かされた。

 河井については、大河ドラマ「花神」(77)で高橋英樹が演じた役の印象が強い。今回の役所も力演しているが、何だか気張り過ぎて、三船敏郎と同じ役をやった『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(11)『日本のいちばん長い日』(15)にも増して、三船敏郎化しているような気もした。

*コロナ禍で公開は来年に延期となった。→6月17日公開

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