『ダイヤルMを廻せ!』(54)(1975.1.25.土曜洋画劇場)
ロンドンのアパートで暮らすトニー(レイ・ミランド)とマーゴ(グレース・ケリー)は、一見仲のよい夫婦だったが、関係は冷えきっていた。ある日、マーゴの浮気を知ったトニーは、妻を殺害する完全犯罪を企てるが、想定外の事態が発生、犯罪計画は思わぬ方向へと向かう。
もともとは舞台劇。立体映画(3D映画)として製作されたアルフレッド・ヒッチコック監督作。
ところで、初めてこの映画のノーカット版を見たのは、1983~84年にTBSで放送された「SONY PRESENTS 名作洋画ノーカット10週」の中の1本としてだった。(1984.5.12.)
この番組は、ソニーが自社のベータマックスのプロモーションを兼ねて提供したもので、ノーカット、ニュープリント、二カ国語、途中CMは1度だけ、という、当時としては画期的なものだった。当時はまだビデオテープが高価だったため、全作は録画することができず、悔しい思いをしたことを覚えている。
この後、ベータはVHSとの闘いに敗れて消え去ったが、今やビデオテープ自体がほぼ消え去った。まさかこんな時代が来ようとは、当時は全く予想もできなかった。
「名作洋画ノーカット10週」のラインアップは
83年.『ジャイアンツ』(59)『ロミオとジュリエット』(54)『男と女』(66)『夜の大捜査線』(67)『真夜中のカーボーイ』(69)『荒馬と女』(61)『騎兵隊』(59)『マイ・フェア・レディ』(64)『あなただけ今晩は』(63)『サイコ』(60)
84年.『レット・イット・ビー』(70)『フランス軍中尉の女』(81)『理由なき反抗』(55)『チキ・チキ・バン・バン』(68)『ダイヤルMを廻せ!』(54)『ペーパー・ムーン』(73)『白鯨』(56)『華麗なるギャツビー』(74)『鉄道員』(56)『アメリカン・グラフィティ』(73)