田中雄二の「映画の王様」

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「ザ・シネマ」『ワイルド・アパッチ』

2022-05-22 21:15:20 | ブラウン管の映画館

『ワイルド・アパッチ』(72)

  1880年、アリゾナのインディアン保留地からアパッチ族の戦士ウルザナ(ホワキン・マルティネス)らが脱走。若く経験の浅いデブリン中尉(ブルース・デーブソン)率いる騎兵隊小隊は、ベテラン斥候のマッキントッシュ(バート・ランカスター)を補佐に、その討伐へ向かう。

 追跡隊が出発して間もなく、デブリンはウルザナたちに襲われた農民一家のむごたらしい最期を目の当たりにし、アパッチ族を憎むようになる。

 『アパッチ』(54)『ヴェラクルス』(54)でもコンビを組んだロバート・アルドリッチ監督とランカスターが、実際にアリゾナで起きた事件を基に描いた西部劇で原題は「Ulzana's Raid(ウルザナの奇襲)」。

 脚本はアラン・シャープ。撮影はジョセフ・バイロック。岩場などが印象的な風景を舞台に、騎兵隊の小隊がウルザナ一味を追跡する様子を描くロードムービーともいえる。

 『アパッチ』で怒れるインディアンを演じたランカスターが、この映画では、達観したようなベテラン斥候を滋味たっぷりに演じているところに、時代の変化を感じさせる。

 また、ベトナム戦争の影響が色濃く反映され、若いデブリン中尉の葛藤に加えて、追跡隊に加わったアパッチ族のケニティ(ホルヘ・リューク)という複雑なキャラクターを登場させて、それぞれの立場から見た戦いの定義に疑問を投げ掛ける。軍曹役のリチャード・ジェッケルがなかなかいい味を出していた。

『アパッチ』(54)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/02f82eaa4cd71dd1b2be838046d452ef

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『サマーフィルムにのって』(日本映画専門チャンネル)

2022-05-22 10:17:03 | ブラウン管の映画館

『サマーフィルムにのって』(20)

 久しぶりに再見。改めて大林宣彦の影響を強く感じた。

『サマーフィルムにのって』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bca640aef57b04fde275e2cbecbbfcbf

【インタビュー】『サマーフィルムにのって』河合優実、祷キララ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/82522b321396c4d632b983a261ad5dca

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