『オールド・フォックス 11歳の選択』(2024.4.16.オンライン試写)
1989年、台北郊外。レストランで働く純朴な父のタイライ(リウ・グァンティン)とつましく暮らす11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、いつか家を買い、亡き母の夢だった理髪店を開くことを願っていた。
しかしバブルによって不動産価格が高騰し、父子の夢は断たれてしまう。そんな中、リャオジエは「腹黒いキツネ(オールド・フォックス)」と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)と出会う。
ホウ・シャオシェン製作。台湾ニューシネマの系譜を継ぐシャオ・ヤーチュエン監督が、バブル期の台湾を舞台に、正反対な2人の大人の間で揺れ動く少年の成長を描く。
ヤーチュエン監督は「異なる価値観を持った大人がいる中で、子どもに映画を見せる時に、社会にはこういう大人もいるし、こういう価値観もあるけれど、それを選択していくのは君なんだよという発想から出たものだ」と語る。
どこか懐かしさを感じさせる台湾の風景や人物たちを見ながら、価値観について考えさせられる映画。グァンティン、タイライ、チェンがそれぞれ好演し、タイライの幼なじみの人妻役で、門脇麦が台湾映画に初出演を果たした。
【インタビュー】『オールド・フォックス 11歳の選択』門脇麦、シャオ・ヤーチュエン監督
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