田中雄二の「映画の王様」

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『映画の森』「2024年 10月の映画」

2024-10-28 09:00:47 | 映画の森

 共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)10月28日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2024年10月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。

70年代のテレビショーを再現
『悪魔と夜ふかし』☆☆☆

“未来の南北戦争”を描く
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』☆☆☆

2人の女性の成長と自立の物語
『花嫁はどこへ?』☆☆☆

ジョーカーとは一体誰なのか?
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』☆☆☆

2人の老優のラストムービー
『2度目のはなればなれ』☆☆☆

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「午後のロードショー」『ジョーズ2』

2024-10-28 07:59:18 | ブラウン管の映画館

『ジョーズ2』(78)(1985.4.7.日曜洋画劇場)

 『ジョーズ』(74)の続編。スピルバーグが断ったため、フランス出身のヤノット・シュワルツが監督した。前作から引き続き、ブロディ警察署長役のロイ・シャイダー、妻エレン役のロレイン・ゲイリー、そしてホーン市長役のマーレイ・ハミルトンが出演。

 継子扱いされることが多い映画だが、シュワルツはブロディの息子とその友人の動静にも焦点を当てるなど、それなりに頑張って撮っている。

【今の一言】シュワルツの監督作を並べてみると、『燃える昆虫軍団』(75)、この『ジョーズ2』、『スーパーガール』(84)となるから、もともと不思議なSF系の映画を作る資質を持った監督なのだろう。ただ、フランス出身だからからか、『ある日どこかで』(80)のような甘い映画も撮れるところが面白い。


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「BSシネマ」『敦煌』

2024-10-28 07:49:28 | ブラウン管の映画館

『敦煌』(88)(1988.8.20.日比谷スカラ座)

 11世紀、中国・宋の時代。科挙の試験に落ちた趙行徳(佐藤浩市)は、新たな希望を求めて新興国・西夏へと向かう。道中、西夏軍漢人部隊を率いる朱王礼(西田敏行)に徴用され同行することになった行徳は、人々との出会いや戦いを経て、敦煌の文化遺産を守るため奔走することになる。

 舞台は中国、シルクロード、砂漠と聞いて、『アラビアのロレンス』(61)のことを思い出し、果たして「ロレンス」のように自然の景観に負けない映画に仕上がっているのかという危惧が浮かんだ。

 加えて、この映画と同じく井上靖の原作を映画化した『天平の甍』(80)を見た際に感じた、中国人に扮した日本の役者が、日本語でセリフを語ることに対する違和感を覚えずに済むかということ。この2点が見る前に引っ掛かっていた。

 そして、見終わった今、そうした危惧が全て解消されてはいなかったが、この壮大なストーリーを、“大作職人監督”佐藤純彌がそつなくまとめていたし、日本映画も金さえ懸ければそれなりのスペクタクルシーンが撮れることも証明された。

 さらに、『アラビアのロレンス』のモーリス・ジャールを思わせるような、佐藤勝のスペクタクル音楽の良さも併せると、多少の不満は残るものの、スタッフ、キャストの健闘をたたえたくなった。

 何より、この映画は、戦乱と文化、無常観とロマンという、相反しながらも共存する歴史の持つ二面性を、原作の味を損なうことなく描いたところが見事だった。

 戦うことに命を懸けて散っていった朱王礼をはじめとする名もなき男たちと、敦煌の文化を必死に守り抜こうとした趙行徳ら無名の男たちを主役にし、実際に歴史に名を残した李元昊(渡瀬恒彦)や曹延恵(田村高廣)を脇役として描いているから、歴史の持つ皮肉や二面性を強く印象付けることができたのだと思う。そして、その背景には中国の壮大な国土や自然、長い歴史があり、それらが無言の内にこの映画を支えたのだ。

 ベルトルッチの『ラストエンペラー』(87)、スピルバーグの『太陽の帝国』(87)、そしてこの映画と、今や中国は映画の舞台として格好の場所になりつつつある。

【今の一言】30数年前は中国に対して、可能性を感じて、いいイメージを抱いていたのだ。

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【インタビュー】『本心』三吉彩花

2024-10-26 13:18:06 | インタビュー

 今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“バーチャル”の境界が曖昧になった少し先の未来、“自由死”を選んだ母・秋子(田中裕子)の“本心”を知るために、朔也(池松壮亮)はAIで母をよみがえらせることを決意するが…。石井裕也監督が技術が発展し続けるデジタル化社会の功罪を鋭く描写する『本心』が11月8日から全国公開される。本作で、秋子の生前の素顔を知るキーパーソンであり、過去にトラウマを抱えるミステリアスな女性「三好」を演じた三吉彩花に話を聞いた。

「“三好彩花”という名前に、運命というか、ご縁を感じました」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1451325

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【ほぼ週刊映画コラム】『八犬伝』『リトル・ワンダーズ』

2024-10-25 08:56:52 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『週末映画コラム』

今週は
“虚”と“実”を見事に融合させた『八犬伝』
天使と悪魔が共存したような悪ガキ3人組『リトル・ワンダーズ』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1451435

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「BSシネマ」『クイック&デッド』

2024-10-25 08:00:01 | ブラウン管の映画館

『クイック&デッド』(95)

 

 荒野の町リデンプション。権力者ヘロッド(ジーン・ハックマン)が主催する早撃ちトーナメントを翌日に控えた日、カウボーイハットの美女エレン(シャロン・ストーン)が現れる。へロッドに認められトーナメントに参加することになったエレン。だが本当の目的は…。

 ラッセル・クロウ、レオナルド・ディカプリオ共演の、女ガンマンの復讐を描いた西部劇。監督はサム・ライミ。ウッディ・ストロードの遺作となった。

 

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SCREEN ONLINE「豪華すぎるにもほどがある! 1986年に日本を騒がせた洋画たち」

2024-10-24 22:13:46 | SCREEN スクリーン

「SCREEN ONLINE」に「豪華すぎるにもほどがある! 1986年に日本を騒がせた洋画たち」がアップ。

https://screenonline.jp/_ct/17693819

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SCREEN(スクリーン) 2024年12月号「ドリームワークス30周年」

2024-10-24 12:53:08 | SCREEN スクリーン

『SCREEN(スクリーン)』2024年12月号に、「ドリームワークス30周年」夢を見せた人気作をプレイバック」掲載。表紙は八木勇征。

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【インタビュー】『八犬伝』渡邊圭祐

2024-10-24 09:25:14 | インタビュー

 里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをダイナミックに活写する“虚”パートと、作者である滝沢馬琴(役所広司)の創作の神髄に迫る“実”パートを交錯させて描く。山田風太郎の同名小説を曽利文彦監督が映画化した『八犬伝』が10月25日から全国公開される。本作で「八犬士」の一人である犬塚信乃を演じた渡邊圭祐に話を聞いた。

「虚と実が相乗効果を発揮して、よりテンポのいい作品に仕上がっている」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1450319

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【インタビュー】『リトル・ワンダーズ』ウェストン・ラズーリ監督

2024-10-24 09:12:21 | インタビュー

 舞台は米ワイオミング。ママの大好きなブルーベリーパイを手に入れる冒険に出た悪ガキ3人組が、謎の魔女集団に遭遇したことから思わぬ戦いに巻き込まれていく姿を、16ミリフィルムで撮影したアドベンチャー映画『リトル・ワンダーズ』が10月25日から全国公開される。各国の映画祭で評判を呼んだ本作が長編デビューとなったウェストン・ラズーリ監督に話を聞いた。

「童心に帰って、子どもに戻ってこの映画を見ていただきたい」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1451307

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