『フレンチ・コネクション』(71)
ウィリアム・フリードキンの映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bfc0d37cbd3aa0b06044a5a4ff2f17e2
「ほっこ、それはもう海里にほれてるよ」
「ほこ美ちゃん、ボクシングを物理で考えるって素晴らしい」
2人の巫堂(ムーダン=朝鮮半島のシャーマン=キム・ゴウン、イ・ドヒョン)と風水師(チェ・ミンシク)、葬儀師(ユ・ヘジン)が掘り返した墓に隠された恐ろしい秘密を描き、韓国で観客動員約1200万人の大ヒットを記録したサスペンス・スリラー『破墓/パミョ』が、10月18日から全国公開された。来日したチャン・ジェヒョン監督に話を聞いた。
「冷たいそばと温かいそばが同時に食べられるような映画です。
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1451270
『破墓/パミョ』『徒花 ADABANA』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/55cac40c236edc9e27faa7d033e059ca
『釣りバカ日誌5』(92)(1993.1.30.丸の内松竹.併映は『男はつらいよ 寅次郎の青春』)
低迷した寅さんを、ここ4作の笑いで随分と救ってきた感があったこのシリーズにも、どうやら疲れが見えてきたようだ。何より、トライアングルの一角である石田ゆりが明らかにしらけて演じているように見えるし、西田敏行と三國連太郎のコンビも結局はパターンにはまってしまって、最初の頃の新鮮味が感じられなくなってしまった。
確かに、高度経済成長期に作られた「社長」や「無責任」シリーズの乗りに近いものを、谷啓、加藤武、戸川純といったレギュラー脇役たちとの絡みに見ることはできるのだが、果たしてそれが今の転職ブームのサラリーマン社会の清涼剤となり得るかと考えると疑問が残る。
まあ、ここらでもうひと踏ん張りできるか否かが今後のシリーズ継続の鍵となるだろうが、5作も作ってくればこうした危機感が浮かぶのは仕方がないこと。最近の「男はつらいよ」シリーズを救ってきたこのシリーズが、逆に45作も作ってきた「男はつらいよ」シリーズの偉大さを感じさせたのは皮肉なものである。
『釣りバカ日誌6』(93)(1994.2.16.丸の内松竹.併映は『男はつらいよ 寅次郎の縁談』)
三國連太郎はこの6に出るのを躊躇したらしい。出演者が疑問を感じながら演じたら、もはやシリーズ映画の終わりは近い。実際、この映画の出来は良くない。
思えば、このシリーズも開始当初は新鮮な笑いを提供したというのに…。コメディの寿命は短くもはかない。これはもはや今の日本映画にプログラムピクチャーを作る力や余裕がないことの証しでもある。ただし、このシリーズが併映作として「男はつらいよ」シリーズの落ち込みを救ったことは記憶にとどめておくべきだろう。
【今の一言】自分にとってのこのシリーズの鑑賞は「男はつらいよ」シリーズの終焉とともに終わった。この後シリーズは『釣りバカ日誌20ファイナル』(09)まで続き、浜ちゃんの妻みち子役は「7」以降石田えりから浅田美代子に代わった。
2024年のメジャーリーグのワールドシリーズは、ロサンゼルス・ドジャース(ナショナルリーグ)とニューヨーク・ヤンキース(アメリカンリーグ)の間で争われる。両チームの対戦は1981年以来、24年ぶりのことになるが、自分にとっては、メジャーリーグに興味を持つきっかけとなった77年と78年の両チームによるシリーズが思い出深い。衛星中継を夢中になって見たものだった。おまけに『ベールボールマガジン』の懸賞でトップスのベースボールカードのボックスセットが当たり、個々の選手たちについての情報が得られたことも大きかった。
当時の主なラインアップは。
ロサンゼルス・ドジャース 監督.トム・ラソーダ
1.二.デービー・ロープス
2.遊.ビル・ラッセル
3.右.レジー・スミス
4.一.スティーブ・ガービー
5.三.ロン・セイ
6.左.ダスティ・ベイカー
7.中.リック・マンデー
8.捕.スティーブ・イェーガー
投手.トミー・ジョン
バート・フートン
ドン・サットン
リック・ローデン
ダグ・ラウ
ニューヨーク・ヤンキース 監督.ビリー・マーチン
1.中.ミッキー・リバース
2.二.ウィリー・ランドルフ
3.捕.サーマン・マンソン
4.DH.レジー・ジャクソン
5.右.ルー・ピネラ
6.三.グレイグ・ネトルズ
7.一.クリス・チャンブリス
8.左.ロイ・ホワイト
9.遊.バッキー・デント
ジム・キャットフィッシュ・ハンター
ロン・ギドリー
ドン・ガレット
スパーキー・ライル
リッチ・ゴセージ
ワールドシリーズで大活躍したジャクソンは「ミスター・オクトーバー」と呼ばれ、スミスとホワイトは後に巨人でプレーした。
「これは鈴鹿央士にほれるやろ」
「何かラストがプロポーズっぽかった」
『釣りバカ日誌3』(90)(1990.12.31.丸の内松竹.併映は『男はつらいよ 寅次郎の休日』)
このシリーズも3作目となった。寅さんのパワーが落ちたためのシリーズ化だったのだが、3作目にして、マドンナ(五月みどり)が登場しての一騒動、浜ちゃんへの懲罰、いろいろあってのハッピーエンドというパターンができてしまった。
それでも、西田敏行と三國連太郎が、初期の「男はつらいよ」の渥美清と森川信のような味を出しているから、何とか見られるのだが、西田と三國のどちらかが欠けてしまえば、シリーズとしては成立しなくなるのだから、実際は寅さん同様の綱渡りのシリーズということになる。
従って、寅さんの跡継ぎができたと素直に喜べない。結局、シリーズにおんぶにだっこするのではなく、もっと斬新な発想を持った若き才能が今の日本映画界には必要なのだと思う。
『釣りバカ日誌4』(91)(1992.1.25.丸の内松竹.併映は『男はつらいよ 寅次郎の告白』)
寅さんもどきの流れだった3で、そろそろ危ないなあと感じさせたものの、この4ではそこそこ盛り返してきた。というより、コメディシリーズとしての笑いのコツをつかんだとも思える。また、西田敏行、三國連太郎、石田ゆりの3人を映画の中心に戻したことが功を奏していた。
ただ、シリーズが始まった時にすでに危惧していたのだが、この3人によるトライアングルのバランスが崩れれば、その瞬間、シリーズとしては成立しなくなってしまう。そう考えると、4本作ってきたが、サイドストーリーだけではもたないことを証明してしまったのだから、結局この危惧を消し去ることはできなかったということだ。
『釣りバカ日誌2』(89)(1990.2.3.丸の内松竹.併映は『男はつらいよ ぼくの伯父さん』)
これまでの松竹2本立て興行の併映作は、「男はつらいよ」シリーズの添え物的な映画が多かった。今回はシリーズものとして並行する形で上映されたわけだが、それは取りも直さず本家の“寅さん”自体のパワーが落ちているのが最たる原因だろう。
結果的には、そこにうまく入り込んだ形とはいえ、シリーズ化されることになったのは、ひとえに西田敏行、三國連太郎、石田ゆりの見事なトライアングルの妙味にほかならない。特に、三國の余裕のあるコメディリリーフぶりは、これまでは重厚な役が多かったこともあり、さすがと思わせるものがある。
こうした、イメージギャップを生かした配役が、日本映画には欠けているところであり、引いてはそれが役者の芸域や可能性をせばめ、固定したイメージを持たせてしまうという悪循環を生んでいる。その点では、この映画の三國を見習うべき俳優はたくさんいるのではないだろうか。
ところで、この映画で描かれた大企業のサラリーマンの日常、例えば、うその休暇届、懲罰委員会、助命嘆願という流れが、あまりにも現実離れをしていると嘆いた某評論家がいたが、もともと原作漫画の、社長と平社員がプライベートで釣りをする時は立場が逆転すること自体が夢物語なのだから、この手の映画に細かいリアリティを求めるのもどうかと思う。