京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

観世会館 仕舞

2007-05-15 09:27:46 | 美術館・観劇・映画・スポーツ
5月13日(日)

観世会館

京都に住みながら一度も行った事のない観世会館に
友人の仕舞を見るため、仲間3人と出かけた。



仕舞を舞うのは、息子の中学時代同級生のお母さんで、
片山幽謳会に所属、彼女の発表演目は「富士太鼓」だった。

あらすじは、(あとで調べたところによると、)
「富士」と「浅間」という二人の太鼓の名手がいた。
二人は互いに競い合っっていたが、
朝廷からのお召しが「浅間」にあり、「浅間」は都へ上る。
それを知った「富士」は、妻が引き止めるのも聞かずに、
自分も役を望んで都へ上るのだが、
「富士」の事を疎ましく思うライバル「浅間」によって討たれてしまう。
その事を聞いた「富士の妻」は仇討ちのつもりで太鼓を打ちならす

というものであったらしい。

能面はつけていないのに、表情のない顔はまるで能面を
付けている様で、喜怒哀楽が一切顔に出てこない。

歩き方や、扇子の使い方、身体だけの表現で
富士の妻の悲しみや怒りを表現していたのだ。。

舞台を激しく足で踏み鳴らしていたのが、浅間を怨んでの
あだ討ち太鼓だったのか。。。とあとで知った。

日舞の発表会のような、動きのある華やかさはないが
凛とした空気の中に、鼓と笛の音が響き、幽玄の世界が広がっていた。

それにしても、着物といい帯といい本当に素晴らしい。
艶やかな着物に映える、金地に鮮やかに彩られた帯、
着物の事に詳しくない私にでも、その豪華さは分かる。。
本当に、すごい目の保養をさせてもらった。

京都には色々な古典文化があるのだから、
これからはもっと、そういう物にも触れていきたいなと思った。


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