夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

夢に向かって準備中

2013-06-05 21:33:11 | 日記・エッセイ・コラム

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町内の散歩道の紫陽花です。

この紫陽花を植え付けて、育てていた方々は皆さん鬼籍に入られました。

天から梅雨時の見事な紫陽花を眺めていらっしゃると思います。

            私の叶えたい夢

舅、姑の人の気持ちも考えない余計な口出しで、若い時の私の夢の一つ、ヨーロッパへの新婚旅行も行けませんでした。

ヨーロッパどころか、結婚式の後休暇も取らずに赴任地の島根県へトンボ返り。

着いた次の日から勤務しました。

              いつか行ける?

富士登山も行けないで毎年、富士登山用民宿の女中さんみたいな役回り。

お風呂や食事、布団の準備をしたり、洗濯や片付け。

勿論私は一度も登ったことはありません。

ただ羨ましいなあと思って眺めているだけなのです。

          諦めている?

病院に入退院する度に、医療費の請求書の高さに驚く。

半月の入院でも二十万円以上かかっている。

こんなに使うのだったら、外国旅行が出来る!

そうだ!

どうせ原因不明の難病なのだから、治療法も無い。

薬は痛み止めだけ。根本的な治療では無い。

どこにいても、何をしていても痛いものは痛い。

痛いなりに楽しく過ごしたい!

夫に懇願する。

もうとうの昔に、人生は帰り道。

     Г静岡県に生まれ、海外で客死。なんてロマンティックだよ。」

     Г海に沈めてくれても構わない。」

何て無責任だと自分でも半分呆れかえりながら、エーゲ海へ行きたいと私の夢を伝える。

小田実の何でも見てやろう

森村桂の天国に一番近い島

など高校生時代のベストセラーに触発された叶えたい夢を語る。

去年の暮れから今年3月迄本当に体調不良で三カ所の病院に入退院を繰り返した私。

「私もう諦めているの。自分の宿命だと思って」

「いつか行けるよ。」

「いつかっていつ?」

「外国に行く前に天国に行きそうだよ…」

       パンフレットが山のよう

横になって行けるビジネスクラスだと大変な金額

ヨーロッパどころか、成田空港までも行けるの??

正直自分でもそう思います。

でも行くと決めてから、毎日の血糖値や血圧、他の血液の数値もとても安定しているのです。

海外旅行に行きたいと言う気持ちが、生きたいと言う気持ちに通じているようです!

                  海外旅行に行きます!

「今の数値だったら、状態も安定しているし、今なら行けるよ。」

(「やったァ」)

主治医の院長先生は、私の夢を叶えて下さる為に、薬についても色々な種類や、量、服用する時間や、飲み方等とても細かく診て下さいます。

いつまた倒れるかわからないし、脳動脈瘤が破裂したらそれまでだし

行こう!

今しか無い!

 

今、毎日夢に向かって準備中の私

ルンルン気分(もう死語ですか?)とはこんな気分??

 

                       あなたも夢を見続けて下さいね…

                                                                                          つづく