鷹の羽ススキ、ホトトギス、藤袴
いよいよ外国旅行の出発が近づいて来た!
行き先は、パラオ!
南十字星が見える島。
南の島は時間の流れが違う。
(パラオは日本と時差が無い。これが、今回の旅行の行き先を決定した一番の理由です。)
自然に身を任せて、ゆったりと過ごす至福の時。
連泊なので、移動無しで終日自由行動。
他人様に迷惑を掛ける心配もかなり減少する。
澄んだ空気や、満天の星空。
最高のリハビリ旅行になると思う。
ミルキーウェイの泥んこエステと、
最後の夜にディナークルーズも予約してくれました。
半日だけ、ビーチにも行きます!
ケビンの思いやりでしょう!!
手配も全部彼がやってくれました。
三十六年待った新婚旅行ですからね……
旅行に行く日は、私の希望で父の日が入るように選びました。
今の私にとっては、夫のケビンが私の父親のようなものですが、私にも13才の時に若干46才で死別した父親がいました。
亡き父は、海軍の水兵でした。
軍艦に乗って、色々な場所に行ったようです。
戦死した戦友。苦楽を共にした戦友。
青春時代を犠牲にした戦争。
健康を害し、結果父の寿命を縮めた戦争。
戦争の勇ましい話や、手柄話は聞いたことがありませんが、星座の観察や、平和の大切さ、食べ物の好き嫌いをしてはいけないなど大切な事を沢山教えて貰いました。
船が遭難した時に助かる人の話はとても印象深くて、子供心に焼き付いています。
それはガツガツしてはいけないと言うのです!
仲間の船に救助されてホッとするとみんなお腹が空いているので、軍医がいっぺんに食べては駄目だと言っても、食べたい物をガツガツと食べてしまうのだそうです。
そうすると敵の砲撃を逃れて泳いで、泳いで、泳ぎ回ってせっかく助かったのに、胃腸を壊して命を落としてしまうのだそうです。
最初は重湯。次にお粥。柔らかいうどんや、汁物。そうやって、赤ちゃんの離乳食のように胃腸を慣らせて行かないと、助からない。
本当に空腹を我慢して助かった父の言葉には、重みがありました。
『川の水は上から下に流れる。』
この言葉には、川上の者が汚したら、川下の人は汚れた水を飲まないといけないと言う教えがあると思います。
旧家の長男として生を受けた当主としての自覚の言葉だと思います。
人の上に立つ人は清く正しく、勤勉。誠実であれ。
時代が逆戻りしてはいけないという事も良く言っていました。
川の水が逆流する時は、津波の時。即ち一大事。
父の口癖
『川の水は上から下に流れる』
時代を先取りしていて、なかなか先見の明があります。
父親と戦友たち、戦争で亡くなった方々の供養も心の中でしたいと思っています。