夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

認知症の方に振り回されてヘトヘトです。

2018-04-16 20:41:29 | 日記・エッセイ・コラム

    老いれば、

判断力が衰えるし、感情のコントロールも効かなくなるのは理解出来ます。

が、それと、お年寄りだから

近所や他人に迷惑を掛けても構わないと言うのとは話が別だと思います。

 自分の名前も解らないと言う八十才過ぎの認知症の老人を入り口に鍵を掛けて、独りで家に置いて、家人が

出掛けると言う行為はやはり非常識だと思います。

  家人の連絡先も相手の名前も知らない人に連絡してと言われても

困惑するだけです。

 

   今朝の事

  庭で洗濯物を干していると、Г出して、助けて……」と何処かから泣き声……

何事かと思っていると、声の出所は、ご近所の老女。

トイレの窓枠に必死にしがみついて、Г助けて~ 外に出して。」

「奥さん、奥さん。奥さん」

痛い身体を引きずって近寄り、

Гどうしました?」

「誰もいないの」

「鍵が掛かっていて外れない」

彼女も、私もチェーンを外そうとしましたが外れません。

家族の連絡先を聞いても解らない。

誰か親戚とか、知人の連絡先をと思って聞いても解らない。

「おばちゃん。」「あっちの方。」  と二才位の幼児並みの返答。

困ったなと思っていると、

突然、思い出したように、

高さ一メートル位ある腰高の窓から外に出るのだと言って、

細くて小柄な身体の何処からあんな力が出て来るのか、

建て付けの悪い窓ガラスを軽々と開けて、

部屋の中のテレビの台??みたいなものに飛び乗って、

窓から飛び降りようと身を乗り出してしまいました。

初めての出来事だったので、私も気が動転して、落下事故を防ぐ

のに必死でした。

 窓の下には雑多な物が置かれています。

 

仕方なく夫と警察署に電話連絡しました。

鍵を開けて外に出してあげたら彼女が安心して落ち着くと思ったからです。

夫は割と早く帰宅。

直ぐに彼女が窓から飛び降りようとするのを制してくれていました。

警察官到着

  (中略)

警官が来てくれたので、多忙な夫は会社に戻りました。

  ヘトヘトに疲れ果てたのは、この老女の保護者の態度にです。

「怪我はしませんでしたか?」と心配する私に、

お礼どころか謝罪の言葉の一言も無く、

何かあった時に連絡用に携帯電話を教えて欲しいと言う私の言葉を無視して、

「いつも誰か人を付けさせます。」

との返事。

昨年十一月過ぎに此処に引っ越ししてから、私が知る限りでは、ディサービスに行く日以外は、

いつも独りで留守番。

朝一番から夕方迄、毎日独りです……

 普段はとても上品な感じの女性です。が同じ話を何十回。

叉は私が撮って、ケビンが印刷した写真も、二分後には紛失して、「何処にやったか解らない」と言う有り様。

さっきあんなに喜んで貰っていたのに……と思います。

挨拶代わりのお菓子とかタオルとか、全くもらった事が無いと言うのですが、

一体どこにどうしちゃったんでしょうか??

 思い返すと、こちらは名刺とか色々差し出しても、

相手の電話番号どころか、老女だけでなく、老人の名前も聞いていないのです……

 鍵一つ開かないだけで、あんなに豹変してしまう認知症気味の老女。

どこまで普段彼がいない間の彼女の様子を把握しているのでしょうか??

Гわかっています。」と言っていましたが、何をどうわかっているのかお聞きしたい。

    また、 火事とか大地震とかの時にはどうするのでしょうか??

  健常者でもパニックになってしまうと思うのですが…

 

加えて、ガックリしたのは、警官の言葉

   多分老人がГ警察なんかに連絡しやがって」とか、「近所に知られたら恥ずかしい」とか、

色々言ったのでしょう。

挨拶に来るつもりも全く無い老人と一緒に玄関先で、

   「奥さん、おばあさんも反省しているし、近所に知られると可哀想だから

僕らも時々見回りしますから、静かにして」ですって

 

     ハイハイ解りました。

私には一切関わりの無い事でございます。

 

徘徊していようが、用水路に転落していようが、知らん顔。

 

もし怪我とかしているのを見つけても、近所に知られると可哀想なので、電話しないことにしますね…

あなたが時々見回って見つけて

助けてやって…