金宝樹=カリステモン=ブラシの木
金宝樹の花は、
一度見たら絶対に忘れない強烈なインパクト。
形は、ビンを洗うブラシにソックリです。
葉は爽やかな芳香を放ちます。
切り花や茶花としても使われます。
冬も葉が茂る常緑樹です。
地中海、エーゲ海、アドレア海等のリゾート地や王宮跡の庭にも植えられていました。
学名のカリステモンは、ギリシャ語で美しい雄しべ。
赤くて細長い雄しべがブラシのように見えるので、欧米では、ブラシの木と呼ばれています。
縁起の良い名前のお目出度い植木
雄しべの先の金粉が豪華なので、日本では『金宝樹』という何とも縁起の良いお目出度い名前が付けられたのだろうと思います。
紅白の金宝樹
ケビン家の山の家では、白い花の咲く金宝樹を育てていました。
白の金宝樹は、文字通り黄金色の花を沢山咲かせて、道行く人々を驚かせていました。
が、金宝樹は移植を嫌う性質なので
プロの植木屋さんに依頼しても成功しませんでした。
この赤い金宝樹はケビン家の二代目です。
ケビンがスーパーに食料品の買い出しに行った時に、園芸売り場で売れ残って、
半額になっているのを偶然に見付けて、買ったお買い得品です。
金宝樹は暑さに強く、乾燥気味を好むので、店頭で干からびた様になっていても、
助かって、庭で成長を続けています。
ケビン家と 金宝樹は相性抜群
金宝樹の花はとても特徴的です。
ご覧の通り、穂状花序ですが、花序の先から枝が伸びるのです。
花が終わると実が出来て、枝に付いています。
まるで虫の卵のように見えるので、慣れないとあまり気持ちの良いものではありません。
ところがその実が金宝樹の凄い特長なのです。
写真の我が家の金宝樹は数年しか経っていないので、未だそれ程実が目立ちませんが、
実は数年枝に付いたまま木は成長を続けます。
自然界では、万が一 山火事の時に親である本体が焼け落ちてしまうと、
小さな種の一杯詰まった実は、自然に破裂して地面に落下して、雨を待って、次の世代に命を繋ぎます!!
こんな話を知ると、凡そ百年前に海外から、ブラシの木が日本にやって来て、
金宝樹=キンポウジュという縁起の良いお目出度い名前を付けられたのが理解出来ますね。