夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

令和三年の田植えを見て

2021-05-18 22:26:39 | 日記・エッセイ・コラム

令和三年の田植え

2021年5月18日  (火)

 自宅裏の水田で田植えが行われました。

専業農家出身の私は、田植えやお茶摘み等の作業を見ると、

其処に亡くなった父母がいるような気がして、応援したくなります!!

 

    専業農家の跡取り息子さんが、運転しています。

大きなドラッグストアの直ぐ隣迄水田が広がっています。

隅々迄上手に植えて行きます。

 

土手に、早苗と肥料を用意。

肥料と早苗を補充しています。

 

苗を植える間隔を均一にする畝間の幅を測る計測器が付いているのがミソです。

肥料と早苗が自動的に田んぼの中に入って行きます。

 

 

乗用の田植え機を使って、僅か二時間程で田植えが終わりました。

お疲れ様。

今年も豊作でありますようにと祈ります!!

     田植えの思い出

私が専業農家の娘だった頃、

今から50年程前には、一族親戚等大勢の女し(おんなし)の手を借りて、で田植えをしました。

腰まで泥に浸かって、一列になって手で植えて行きます。

植えたら、苗の植わっていない後ろに進むのですから、本当に重労働だったと思います。

沼津と言う地名の通りの沼ですから、田んぼは、泥泥で、足を取られてしまいます。

足が沈まないように、田下駄 (たげた)と言う木で出来た大きな下駄のような物を履いて

田植えをしました。

私の父母たちの時代迄は本当に大変な作業で、お米の大切さは身にしみていました。

 

 平成二年夏に母が急逝してから、三十数年。

両親を早くに亡くしたので、実家は代替わりして、甥が跡を継いでいます。

 

私が泥に足を取られて転んで真っ黒けになった田んぼには、

ららぽーとと言う大型ショッピングモールが出来て大層賑わっているようです。

元気で長生きしていたら、お洒落なお店で美味しい物とかを一緒に食べたり、

好きな洋服とか買ってあげたりして親孝行をしたかったと思っています。