読売新聞の広告によると、佐藤愛子さんが『ああ面白かった。と云って死にたい』というエッセイ集を出され、よく売れているらしい。
じゃあオソマツ君は何と言って死にたいか、と考えた。
すぐ思いついたのが「お先に失礼、」だ。そして相手によっては「向こうでまってるぞ!」と付け加える。思えば葬儀というのはお別れ式だ。そこで、葬儀に来た人に「いろいろありがとうございました。お先に失礼します。向こうで待っています」ということにすれば、葬式には誰も来なくなる。
つまり葬式は不要でまあ家族葬で十分と云うことになる。あまり真面目な仏教徒でもなかった人が仏教徒のような葬儀をするのも、どこか変だ。
そうかといって、神式の葬儀は知らないし、
兎に角、日本人はこれらのことについては、極めてルーズである。
(追記》佐藤愛子氏について。1929年作家佐藤紅緑の次女として生まれる。異母兄にサトウハチロー。(T)