かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

やきもきしたクリスマスカード。

2016-12-20 | 気ままなる日々の記録

 例年は、12月10日前後に届くニューヨークからの、カードが今年はなかなか届かなかった。

 先回、11月の手紙の中に妹さんの訃報に関するコピーが入っていた。それで私はカードを出すべきか、止めるべきかで悩んでいたのだ。私は向こうから届いたらクリスマス当日にEメールで返信すればよいと考えても見たが、折角の年最大のイベントであるクリスマスには、手書きのカードを送りたかった。喪中とは知りながら一週間ほど前に郵送したのである。それでやっと昨日ニューヨークからも届いて、ホッとしたというわけである。

 私の気のせいか、昨年のような派手さはなく、私好みのシットリとしたカードであった。内容もメリーとかハッピーとかいう単語は使わず最北の地メイン州でクリスマスを過ごすということ、メイン州では、松の枝を飾ることや、ドアーのそばにテーブルを置いて挨拶客のためクレメンタインオレンジの準備をすることが淡々と書かれてあった。

 私好みのカードとは表紙にセントラルパークでスケートを楽しむ人々を描いた

オイルペインティングが印刷されたものである。アグネス・タイトの作品で描かれている人々の服装もジーンズやジャージーでなくスカートの人々が多い。

 時代を感じさせる絵画である。しかし、何と優雅なことか。一目で気に入ってしまった。

 ニューヨークの冬と云うと氷つくような寒さを想像するが、この絵からはそんな感じを受けない。ほのぼのとした、温かみさえ感じる。絵の中に古き良きアメリカの雰囲気が漂っているせいかも知れない。

「追記」  八十数年前の1934年、アメリカの女流画家によって描かれたものであることが分かった。(E)

    

       アグネス タイト 作

             「セントラルパークの休日」