鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第533回】 お客様を選ぶ

2012年06月16日 | 住宅コンサルタントとして
「お客様は神様です」
「会社の真の支配者は、顧客である」

と、昔からよく言われています。

でも、個人的には私はこうした言葉に違和感を感じます。

お客様は最も大切な存在ですし、商売をする上で最も考えなくてはならないのは、
「どうしたら、お客様は喜び、満足していただけるか」ということです。

でも、神様でもなければ、会社の支配者でもない、と個人的に思っています。

お客様は、どこから買うか、どの会社のサービスを選ぶか、という権利を当然お持ちです。

逆に、商品やサービスを提供する側も、こうした権利が存在すると思うのです。

自社にとってとても大切なお客様と、考え方や価値観が異なり、
大切なお客様にご迷惑をかけたり、常識を逸脱しているお客様に対しては、
お断りする権利があると思うのです。

更に商売を継続していこうとすれば、
当然ながら会社を維持していくだけの利益を頂戴しなくてはなりません。

利益に関して、全くの無頓着の経営者もおられますが、
住宅業界の会社は簡単に廃業や倒産をしてはいけないと思います。
それは、これまで自社を支持して下さったお客様に不義理をしてしまうことになると思います。

という大原則を理解していれば、会社を運営していくだけの利益を頂戴することは当たり前のことで、
安易に安売りをしている会社こそが不義理だと思います。

適正な利益を頂戴できないお客様もお断りして当然なのです。

お客様を選ぶために大切なのは、常に数多くのお客様にご支持を頂戴し、
目先の仕事に困らない状況をつくることです。

お客様を選ぶ。
皆さんの会社では、お取引をさせていただくお客様に対しての条件や定義は明確ですか?
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