鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第542回】 商売の王道を歩むと・・・

2012年06月25日 | 住宅コンサルタントとして
ご縁を頂戴しているクライアントの中で、組織として一体化出来ている、
素晴らしい住宅会社さんがおられます。

普通、住宅会社だと、営業と工務、営業と設計、設計と工務それぞれの仲があまり良くなく、
場合によっては対立している会社さんも結構存在します。

そもそも、仕事をしていく上で、営業はお客様の立場に立ち、
工務は利益を確保するという点では、会社の立場ですし、職人さんの立場で考えたりするのです。
当然、考えが異なって当たり前です。

ここで大切なのは、基本的な会社の考え方を定め、全社員で共有することです。

何のために仕事をするのか?
何のためにわが社は家づくりに携わっているのか?

仕事をする目的、根本の理念、考え方の一致が組織として出来ていると、
各セクションの対立は基本的に無くなる、ということを
クライアントの社長様より教えていただきました。

実際、そのクライアントでは、お客様のため、働く仲間のため、地域社会のために、
全スタッフが心を一つにして、本当に良い仕事をされています。

そして、ベースとなる人間力が異なってくるのです。
社員さんが人として、ドンドン成長されます。

そして、スタッフ全員がそんな意識で仕事をしている会社で家を建てられたお客様は、
一体どんな感想をお持ちなのか、ということを昨日、ヒアリングさせていただいておりました。

当然ながら、OB様も本当に大満足されているのです。
OB様から出てくるのが、携わったスタッフの固有名詞と、
それぞれのスタッフとの具体的なエピソードなのです。

それだけ、OB様の心に良い印象が強く残っているのでしょう。

家づくりをさせていただいた、とても大切なOB様が
自社の応援団になってくれているようなことを私は感じました。


これって、素晴らしいと思いませんか?

商売の王道を歩んでおられるなぁ、と心から感じました。

王道を歩んでおられる会社さんは、5年後、10年後が本当に安心できます。
だって、OB様が増えれば増えるほど、自社の応援団が大きくなっていくわけです。

今、良い土地を仕入れ、土地の力に頼った展開をして、たまたま業績が伸びている会社。
小手先の販促手法を研究し、どこまでいっても小手先の手法を磨き続けていて、
何とか踏ん張っている会社。
価格訴求に頼ってばかりで、何とか現状を維持している会社。

そんな会社とは次元が異なるのです。

住宅会社にとって、最も大切な評価メジャーは、昨対比の成長率でも、
今期の受注棟数でも、一人あたりの生産性でもありません。

OB施主様の満足度だと思います。

皆さんの会社の、OB施主様の満足度は高いですか?
コメント
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