鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第519回】 自分の強みを理解する

2012年06月02日 | 住宅コンサルタントとして
人間、完璧な人はいません。

皆それぞれ、長所と短所を併せ持っています。

自分の短所を克服しようと思ったりするのは、全然悪くありませんが、
経営者が考えておかなくてはならないのは、
自分の短所を克服することではなく、自分に足りない部分を他の人に補ってもらって、
組織としてバランスが取れた状態にするという視点です。

例えば、営業力は自分には欠けている。
でも、工事管理や品質管理に関しては万全である。

こうした場合、自分に欠けている営業力をつけようとするよりは、
自分が得意な現場知識を活かしつつ、足りない営業力に関しては、
他のスタッフに任せていいと思います。

また、自分が発想力や行動力に長けているが、実務的な部分が非常に弱い場合、
苦手な実務を自分がマスターするよりは、実務的なことは他の方に任せ、
得意な発想力をますます伸ばしていった方がいいのです。

長所を知り、長所を伸ばすことが大切である、といろんな方がおっしゃっておられます。

自分に苦手な部分があったとしても、組織全体でそれがカバーできればOKなのです。

そして経営者の仕事とは、自分が商品やサービスを売ってくることではありません。

他のスタッフが売りやすい環境をつくり、結果として組織全体で売上を伸ばしていくことなのです。

そのためにも、自分の強みを理解し、苦手な部分は他の方にフォローしてもらうことが大切なのです。
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