鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第540回】 説明することと口説くこと

2012年06月23日 | 住宅コンサルタントとして
建築に対する知識はものすごい。
提案力もある。
人当りもそんなに悪くない。
まじめ。

でも、営業マンとして、受注が伸びない人っていませんか?

こういう営業マンに言えるのは、

「説明は上手だが、口説くのが下手」

ということです。

口説くという言葉は、ビジネスにおいてふさわしくないかもしれませんが、
この方が私がしっくりくるので、しばしこの言葉を使わせていただきます。

説明とは、工法や性能の話、保証やアフターの話、ローンや資金計画の話、プランニングの話など、
自社の商品やサービスについて、お客様にご理解いただくために不可欠なことです。

しかし、説明だけでは片手落ちなのです。

住宅営業は、恋愛と全く同じなのです。

相手が知りたいことについて、答えたり教えてあげたりする。
今、旬のショップや音楽の話などをする。
映画やドライブに一緒に行く。

こうしたことをすることは大切なのですが、こんなことをいくらしても、お付き合いすることは出来ません。

「もし、付き合ってくれたら、俺は君にこんなことをしてあげたい」
「自分のことが好きやねん!付き合ってください!」
「俺と結婚してください!」
「君の本音は、どうなん?」

というように、最終的に口説いたり、決断を迫らない限り、お付き合いすることは出来ません。
肉食系のお客様の場合、お客様から迫られるということはあるかもしれませんが、
やはりこちらから迫るのが自然だと思います。

説明することと口説くこと。
この2つが出来て、はじめて本当の営業マンかと思います(特に住宅は)。

説明することだけが、営業マンの仕事ではありません。
自分なりのお客様への口説き方を習得しておきたいものです。
コメント
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