鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第676回】 勉強量が足りない会社

2012年11月06日 | 住宅コンサルタントとして
お客様のご要望は一切考えないものとして、どんな家がベストだと思いますか?
どんな構造材を用い、どんな工法、どんな断熱方法の家が最高だと思いますか?
どんな設計が一番いいと思いますか?

お客様があっての商売です。
お客様のおっしゃっていることや、言葉に出来ないニーズを汲み取り形にしていくことが、
住宅会社がやるべき仕事なのは言うまでもありません。

ただ、お客様が言われた通りの図面を作成し、
言われた通りの家づくりしかしていない会社もあります。

そういう会社が作る家、作る図面は、パッと見たらすぐに分かります。

プロとしての提案が全く入っていないのです。

お客様が言われた通りの家。
ただコストを下げる工夫だけが施された家。
家族が快適な時間を過ごせるような工夫や、
お客様がお友達を呼んだ際に「わ~!」と言われるような工夫が全く無いのです。

そしてこのような家しかつくれていない会社が行き着く先は、
見込みあるお客様がどんどん減っていく、ジリ貧状態なのです。

商売の基本は、絶対に良い商品、良いサービスをお客様に提供していくことです。
自分達がメインとしているターゲットのお客様が見たときに、

「素敵!」
「ワオ!」
「めっちゃ、いいやん!」

と言われるような家をつくってお客様に提供し、見込みあるお客様に見ていただくことなのです。
こうしたことが当たり前に出来ている会社は、本当に見込み客に困っていないということを
全国のクライアントや住宅会社を見させていただいて、私は切に感じています。

いろんな住宅会社の家を見たり、建築物を見学したり、
インテリアの勉強をしたりと、住宅会社がやるべきことは無数にあります。

そうしたインプットをほとんどせずに、良い家をつくることが出来る訳ありません。

良い家をお客様が買える価格帯で提要する。
この当たり前のことを愚直に目指していきたいです。
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