鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第695回】 自社の5年後をイメージできるか?

2012年11月25日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるクライアントの社長と丸一日かけて、経営計画書作成のお手伝いをしておりました。

これまで経営計画書をお作りした経験が無く、ゼロベースからの作成です。

とても一日では作成出来るようなものではありませんが、
作成していく中で、自社の現状の課題等もより明確になるだろうと私自身、思っていましたので、
「ますは出来るところまで作成すべき」とご提案し、それを受けいれていただく形で実現したのでした。

経営計画書を作成する際、私がオススメしているのは、まず5年間の営業利益を決めていただくことです。
自社の営業利益が決まれば、自社の販売費および一般管理費をそれに足して、
実際の自社の粗利益率で割り返せば、必要な売上高が決まります。

そして、現在の事業において、その必要売上高を達成出来るのか?
達成するために、何をしなければならないのか?
もし、現事業で達成出来なければ、現在の事業以外に別事業を立ち上げる必要がありますが、
その新事業でどれくらいの売上を達成しなければならないのか?

こうしたことを一緒に考えておりました。

で、社長と一緒に作成させていただく中で、

「これ、本当に新しい事業を今すぐやらないとダメですね・・・」
「ここまで具体的に5年先のことを考えたこと、無かったです・・・」

というようなことに気付いていただくことが出来ました。

「今のままでは、自社は衰退する」ということを
衰退業種の企業を経営されている経営者は、漠然と気付いてはいます。

でもこれ、漠然じゃ、ダメなんです。

自然の成り行きで、どこまで自社の売上が下がるのかをまず理解し、
そうなった時、自社がやっていけるのかを数字で判断すれば、
経営者のお尻に火が付きます。

その危機感が大事なのです。

経営者が現状満足し、ぬるま湯につかってしまった会社には、必ず危機が訪れます。

その危機が訪れるまえに、適正な危機感を持ち、事前に手を打つためにも、
経営計画書は作成した方がよいのです。

皆さんは、自社の5年後、自分の5年後をイメージすることが出来ていますか?

適正な危機感を持つことが出来ていますか?
コメント
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