鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第680回】 過去の成功体験と戦う

2012年11月10日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアで住宅会社のクライアントのコンサルティング。
そのクライアントでは、新築事業とリフォーム事業、
両方のコンサルティングをさせていただいております。

そのクライアントのエリアでは、エリアダントツのリフォーム店があります。
しかもその会社は、エリアシェアを6%以上獲得していて、全国的にも結構有名なのです。

こういう強いダントツ企業がある場合、基本的には弱者の戦略を徹底して実戦していただきます。
まずは、エリアで2番店になっていただこうと、エリアを絞って接近戦を仕掛けていただいておりました。

しかしながら、結果を分析すると、「自分の仮説がおかしいのではないか?」と思わずにはいられません。
というか、このクライアントの数値の傾向は、まぎれもなくエリア1番店の数値傾向なのです!

成約率、平均単価、反響率など、どれを見ても申し分ないのです。

その原因は何なのか、自分なりに分析をすると

・エリアダントツと思っていたリフォーム会社が、実はそうではない
・大型リフォームに関して、お客様はどの会社に頼んでよいかが分かっていない
(=大型リフォームに関しては、完全にどこもトップのポジションを取れていない)
・このクライアントのブランド力が非常に強く、潜在的に依頼したいお客様がたくさんいる

のいずれかかな、と思います。

実際にいろんなことをやってみなければ結果は分からない、ということを実感しました。

結果やプロセスを分析し、何をすべきかが明確に分かったので、
すぐに社長にお願いして動いていただきました。

このお仕事をずっとしていると、自分なりに成功のパターンが出来上がっていて、
クライアントに提案することが狭まってしまいがちです。
というか、全ての仕事はそうなりがちです。

俗に言う、マンネリです。

でも、結果を検証したり、新しい取り組みをすることで、
過去の成功パターンよりももっと良いやり方が見えてくることを昨日、実感しました。

油断すると、人間は過去の成功体験に基づいて行動しがちです。
その部分と戦っていかなくてはならない。
そう感じた1日でした。
コメント
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