鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第682回】 エア・ポケット

2012年11月12日 | 住宅コンサルタントとして
いろんなエリアで住宅に関するさまざまな事業のお手伝いをさせていただいていると、
事業とは思い通りには、良くも悪くもいかないものだ、ということを多々感じます。

同じ日本、同じ日本人ですから、大勢は変わらないのですが、
各地域にお住いのお客様の価値観は、やはり多少の地域差はありますし、
更に各エリアの競合他社のレベルによっても、結果は異なります。

昨日はとあるエリアのクライアントで新築&リフォームのイベントがあり、
そのお手伝いのために現地におじゃましていました。

あいにくの天気でしたので、3時以降は全くお客様が来られなかったのですが、
朝から2時までご来場されたお客様は、皆様明確な意思をお持ちで、
最終的な現調率は80%を超えていました。

折込は5万枚強。
来場者は2日間で25組。
でも、この中からリフォームだけで2000万以上の受注はあるでしょう。
更に、新築で商談中のお客様が契約の意思表示をして下さったりと、
結果としては非常に良かったです。

このクライアントの商売されているエリアからちょっと街中に行けば、
全国的に超有名な、ある住宅会社の商圏です。
更にこのエリアに最近、自称カリスマ住宅会社のカリスマ経営者が出店し、
事業を本格的にスタートしました。
個人的にどういう結果になるのか、興味を持って見ています。

しかしながら、そこから少し離れれば、競合は少なくなります。

更に、上記2社とは少し異なる市場を狙って展開していますので、
競合も非常に少ないのです。

このクライアントは新築でも順調に推移していくでしょう。

商圏を少し変える。
商品を他社と少し変える。
マーケティングを少し変える。

ちょっとの変化で、競合がほとんど起こらない、いわばエア・ポケットがある、と感じます。
そう考えると、どの商圏、どの客層を狙うのかは、非常に重要だということです。

皆さんの会社で、最近競合が非常に多いと感じることがあれば、
商圏や客層を少し変えると良いかもしれませんね。
コメント
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