鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第687回】 実務だけをしていて、満足しない

2012年11月17日 | 住宅コンサルタントとして
企業経営者にとって、優先すべきことは何なのでしょう?

自らがトップ営業マンを兼ねている限り、
1人工のパフォーマンスしか出せないと個人的に思っています。

一般の社員さんの2倍の営業力があるとしたら、
トップ自ら営業したとして、それは営業マン2名分の受注棟数程度にしかならないと思います。

しかしながら、トップが営業マンとしての仕事に専念していたとしたら、
商品開発は誰がするのでしょう?
マーケティングでどういう展開をするのかは、誰が決めるのでしょう?
新しい取り組みにチャレンジすることは、誰が決定し、誰が責任を取るのでしょう?

お客様から仕事の依頼をいただくための活動は、絶対に必要なのですが、
その営業活動をする上で、企業としての強みのバックボーンをつくれるのは、
経営者以外無いのです。

今のお客様はどんなことを望んでいるのか?
また、年々どういう方向に顧客のニーズは動いていっているか?
それに対応するために、自社の商品やサービスをどう変えていくか?
スタッフや協力業者さんのマインドをどう高めていくか?
そのためにどう社内を改革していくか?
ライバルは今、どういう方向で事業を展開しているか?
自分達は今のままでいいのか?それとも若干の軌道修正をしなければならないか?

外部環境の変化に適応し、自社をつくりかえることを決断するのが、経営者の仕事です。

社内の中にずっと居て、外部環境の変化に気付かない経営者は論外ですが、
実務だけをやって、「自分は一般の方より何倍も働いている!」と自己満足している経営者も論外です。

経営に対して正しい方向で、経営者は経営者としての仕事を頑張って欲しいものです。
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